🍳一週間のフード・デリバリー関連ニュースまとめ［2021/11/15～21］

2021年11月22日 08:38

一瞬違和感にきづきませんでしたが、気付いてしまうと何たる所業…。

母「ポケモンのミスド買ってきたから妹ちゃんと仲良く食べれるように分けておくね」 pic.twitter.com/hICjIOturv
— くーろん (@Moesann17) November 16, 2021

📰プレスリリース

📰福利厚生でフードデリバリー！全国拡大中のゴーストレストラン事業者が新たな福利厚生サービス「DeliStation＋（デリステーションプラス）」を提供開始！

テイクアウト・デリバリー特化型のゴーストレストラン「DeliStation」を運営する合同会社Wiaasは、総合人材サービスの株式会社ウィルオブ・ワークと連携し、ウィルオブ・ワークの登録スタッフ約68万人と社員に対して、フードデリバリーを利用した福利厚生サービス「DeliStation＋」を開発し、初の導入先として提供開始。

福利厚生としてフードデリバリーが割安で注文できるサービスということで、ウィルオブ・ワーク側のリリースを見ると、割引額は15%とのこと。

スタッフ68万人のカバー率が気になるところですが、全国展開しているゴーストレストランだからこそ、こういったことができるんですね。

📰LINEギフトに「出前館」が新規出店！日本最大級の出前サービスで使えるeギフト「出前館クーポン」が登場

「LINE」および、日本最大級のデリバリーサービス「出前館」は、「LINE」を通じて友だちに様々なプレゼントを贈ることができるサービス「LINEギフト」において、新たに日本最大級の出前サービス「出前館」が出店。

即食のギフト需要はだんだんと高まってきますね。
ラインナップはシンプルな５商品。

プラットフォーム内にそのような機能を開発するよりも、既存の（しかも同グループの）仕組みを使う方が賢明かもしれません。

📰foodpanda新ブランドキャラクター「パウパウ」が本格デビュー！

foodpanda新ブランドキャラクター「パウパウ」が本格デビュー！

パンダが正式なキャラクターになりました。

テレビCMにも登場とのこと。

キャラクターコミュニケーションは大事ですね。

🗾国内のニュース

🗾Uber Eatsがコストコ商品の注文に対応、コストコ川崎倉庫店からスタート

Uber Eatsは、コストコ川崎倉庫店の商品の取り扱いを開始。北海道札幌倉庫店、北海道石狩倉庫店についても、順次対応を開始する。価格はコストコ倉庫店/コストコオンラインでの販売価格とは異なる。また、最低注文料金は設定されていないが、注文金額が2000円未満の場合、200円の手数料が必要となる。

コストコはすでにWoltと提携していますが、UberEatsでも開始とのこと。

「生鮮食品や美容・衛生用品、日用雑貨などを含む900品目以上。」が対象となるということで、一般のスーパーよりも量と重さが増える傾向にあるので、Woltの時と同様に配達員の方々の声はネガティブなものが多いですね。

とはいえ、先日スタバのコーヒーを23個注文した際は、３台に分かれて配達されたので、あまりにも量が多いとそういった対応になるのかもしれません。

🗾飲料自販機に「日替わり弁当」　オフィス向けの「お弁当ダッシュボタン」登場

IoTフードデリバリーサービス「Minnow」を展開するミノージャパンが、飲料の自動販売機を手がけるネオスと共同開発した。契約したオフィスに専用の飲料自販機を設置し、ミノーと提携している飲食店のお弁当を販売する。

お弁当ダッシュボタンという名前もさることながら、新たな機器を導入するよりも社員が使い慣れたものに組み込める仕組みはいいですね。

支払いは自販機に入れるのか？受け取りはどうするのか？何時までに注文するのか？最低注文個数があるのか？等いろいろと疑問がありますが、朝に飲み物を買うついでに買っちゃいそうです。

🗾バーチャルレストラン、愛犬と一緒に食べられる「犬のご馳走便」リリース

株式会社バーチャルレストランは、飼い主が愛犬と一緒に食べることのできるブランド「犬のご馳走便」をリリース。ペット医療の進歩に伴い高齢のペットも増え、健康的な食事を意識する飼い主も増加。そんな飼い主向けに、ペットと一緒に食べることのできるペットフードを届けしたい、という思いから誕生した。

昨今、多様なフードが登場していますが、ペット用となると見たことがないですね。

こちらがUberEatsのページ。

ページには「愛犬と一緒に食べられるごはん」とありますが、愛犬用なのか、人でも犬でもどちらもOKということなのか？気になります。

🗾パンフォーユー、「全国パン共通券」をローンチへ——パン屋への店頭送客事業に参入

パン屋と消費者をつなぐプラットフォームを運営するパンフォーユーは、12月9日から「全国パン共通券」の展開をスタート。パンフォーユーはこれまで、地域の特色豊かなパン屋の販路拡大を狙って、冷凍によるパンのデリバリやサブスクリプション販売を展開してきたが、大手チェーン展開するブランドも含め、パン屋実店舗への送客事業に参入する。

これはギフト文脈での施策ですね。

こういった施策は導入店舗数が重要ですが、「多くの人が知るパン屋の20以上ブランドから全国合計500店舗以上が参加する見込み」とあるように、かなりのスタートダッシュとなりそうです。

🗾ぐるなびが飲食店向けECサイト　食材と資材1万点以上　食材受発注領域に本格参入

ぐるなびは飲食店向けの業務用食材・資材仕入れECサイト「ぐるなび仕入モール」を先行公開した。まずは厳選した1万3000のメーカーや生産者が出品。2022年4月の本格オープン時には2万点以上の商品を取りそろえる。

toB向けとは意外だなぁと思いましたが、「外食市場の中でも食材領域の市場規模は5兆円と推計されており、食品卸業界のECサイト利用率が今後も伸びるとして、食材受発注領域への本格参入を決めた。」とのこと。

🗾松屋の牛めしがいつでも買える！冷凍自販機導入

松屋は、初となる冷凍自動販売機を松屋南砂町店に設置し、販売を開始。取扱商品は、レンジかお湯で温めるだけで食べられる「牛めしの具」「オリジナルカレー」「牛めしバーガー」など6種類で、24時間好きな時間に非対面で買うことができる。なお、期間で商品の入れ替えがあるという。

自販機の事例が続々と増えてきていますね。

全国唯一無二の「冷凍自販機」店舗にきました✨✨@松屋南砂町店

ある意味「松屋プラス」#おうちで松のや pic.twitter.com/a8LwjCIRj2
— とんかつ松のや【公式】 (@matsu_noya) November 21, 2021

ライスバーガーも売られていますが、松屋がデリバリー限定で出店している「こめ松」のライスバーガーとは違うのかしら？

🗾代替肉ミラクルミートのDAIZと物語コーポレーションが資本業務提携、代替肉メニューを焼肉きんぐなど国内外の店舗で展開

発芽大豆由来の代替肉を開発・生産するスタートアップ「DAIZ」は、物語コーポレーションとの資本業務提携を発表。物語コーポレーションは、焼肉きんぐにおいて、ミラクルミートをベースにした新たな焼肉商材の共同開発とイノベーションを推進する。

具体的な商品までは決まっていないようですが、近々焼肉きんぐでも代替肉が販売されそうです。（焼肉きんぐは食べ放題が基本ですが、まずは単品メニューからになる予感。）

それにしてもこういったスタートアップメーカーはtoCとの接点としてどれだけ認知度のあるチェーン店・小売店と組めるかによって、展開スピードが変わってきますね。

🌎海外のニュース

🌎マクドナルドがDoorDash、UberEatsと新たにホワイトレーベル契約を結ぶ

DoorDashは、ホワイトレーベル製品であるDoorDash Driveを通じて、マクドナルドのアプリ上で行われるデリバリー注文に力を発揮、Uberは、ホワイトレーベル製品であるUber Directを通じて、マクドナルドのアプリ上で行われる注文に力を発揮する。

マクドナルドにおける現在のデリバリーは「100カ国で32,000店舗以上に成長、上位6つの市場では、売上の20％以上、年間累計で約130億ドルがデリバリーを含むデジタルチャネルを通じてもたらされている。」ということで、世界的に需要が高まり続けていますね。

集客という視点では単ブランドで十分賄えるので、ホワイトラベルという手段をとることによって、消費者データを所有してプロモーションをよりよくカスタマイズすることで、カスタマージャーニーをコントロールすることができる、ということですね。

🌎Uberの新しいメンバーシップは、ライドとデリバリーサービスをバンドルしている

Uberは、ライド、食料品、フードデリバリーサービスをバンドルした新しいメンバーシッププログラム「Uber One」を開始。月額9.99ドルまたは年額99.99ドル。

ライドシェアとフードデリバリーをセットにしたサブスクプログラムが登場とのことで、詳細はこちら↓

①食品、食料品、アルコールなどの対象となるライドおよびデリバリーの注文が5％オフになる
②15ドル以上の食品および30ドル以上の食料品の注文であれば配送料が無制限で0ドルになる
③トップクラスのドライバーによる優先的なサービスを受けることができる
④正確な到着予測に応じて5ドル分のUber Cashを受け取ることができる
⑤限定プロモーションやその他の招待者限定の体験にアクセスすることができる

Uberならではのサービスですが、こういった付加価値をどれだけ付けることができるのか、プラットフォーマーとしての真価が問われていきます。

🌎【ウォルマート】、「ポツンと一軒家」に最短30分宅配！社会貢献を目的としたサービス？

チェーンストア最大手のウォルマートは、ドローン開発のジップラインと提携し、自律飛行機による「ポツンと一軒家」のような人が住んでいない地方で注文から最短30分の超速宅配を開始した。

Ziplineは主に医療関連のアイテムを運ぶ目的でサービスが作られましたが、記事内動画を見てもわかるとおり、想像するドローンとは仕様が異なります。

翼が3.4メートルとなるグライダーのような飛行機で、機体上部にあるプロペラを動力源にし、飛行速度が時速80マイル（約128km）にも達する（ただし運べる重量は４ポンド（約1.8kg）まで）。一定の場に留まることができる回転翼ドローンと異なり、固定翼のジップライン・ドローン宅配では、空中で停止する「ホバリング」が不可となっているため、注文品はドローンの機体の底部のハッチが開いて、パラシュート投下される仕組み。

商品をパラシュートで投下するのですが、結構勢いがスゴイですね…。（ちょっとお寿司は無理そう…。）

🌎注文すると筋肉が付いてきます。マッチョな男性が料理を届けてくれるマレーシアのデリバリーサービス

マレーシアの出前館みたいなフードデリバリー会社「MYOTO」では、マッチョなブラザーたちが配達してくれるという。常夏の国なので、一年中むき出しの筋肉を前菜としていただくことができるのだ。

日本にもこんなサービスがあったような…。

🌎バイクCEO「食品宅配、蛇口をひねると水が出る感覚で」

Buyk共同創業者のスラバ・ボチャロフ最高経営責任者（CEO）に、目指す超速デリバリーサービスの形や「ダークストア」と呼ばれる倉庫兼店舗の設置条件などについて聞いた。

こちらはコラム記事ですが、Buykというニューヨークを拠点に活動しているQコマースサービスの共同創業者のお話しです。

同氏はすでにロシアで「Samokat」という同様のサービスを成功させているようで、「ダークストア一つあたりの配達圏は半径1.5～2キロメートルで、少なくとも2万世帯が住んでいること。その3割程度がサービスを利用すれば収益を上げられる。」とあるようにすでに勝ちパターンがありますね。

私はBuykというサービスを知りませんでしたが、配達料無料ってすごいですね…。固定費を極小化しているとはいえ、商品の差益だけで賄えるのだろうか…？

以上。

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