🍳一週間のフード・デリバリー関連ニュースまとめ［2022/1/17～23］

2022年1月24日 08:28

頑張って考えたのかもしれないが…　そうはならんやろ（笑）

家系ラーメンの英文表記これで良いのか？ pic.twitter.com/wq6XBlhjMC
— Kei H (@AOI_QUORRA) January 21, 2022

でもなんだかカッコいい…。

🗾国内のニュース

🗾新出光、宅配ピザに参入

新出光は宅配ピザ事業に参入、宅配ピザ店を展開する福岡市の企業を買収した。宅配ピザは長引く新型コロナウイルス禍で巣ごもり需要が定着し、今後も成長が期待できると判断した。新出光は脱炭素社会を見据え、飲食など「非石油」事業を強化しており、非石油事業の経常利益を2026年までに全体の半分に引き上げる。

https://www.nikkei.com/article/DGKKZO79115920R10C22A1LXC000/

こちらが買収するピザ屋さん。

「九州を中心に首都圏や関西などで展開。店舗数は直営店が10店、フランチャイズチェーンが51店の計61店で、2020年度の売上高は約16億円。」ということで、手元の少し古い数値ですが、2019年（見込）の国内市場シェアでは2.1％と、7位に位置しているピザチェーンです。

宅配ピザは３強のイメージが強いですが、デリバリーというネットワーク外部性が低い利点を生かして、地元を中心に愛される宅配ピザ屋さんを目指すのはアリですね。

ダスキンによる業界４位のストロベリーコーンズ買収については最終的に破談になりましたが、コロナ禍の中、デリバリーサービスの注目度は依然として高い状況ですね。

🗾無人宅配ロボットを初披露長崎市のリゾート施設で実証実験も

接触を減らしながら、作業を効率化。自動運転技術を活用した無人宅配ロボットが披露された。デリロは実用化に向けた実証実験として21日から23日まで、長崎市伊王島のリゾート施設「i+Land nagasaki」で宿泊客にプレゼントを届ける。

https://www.fnn.jp/articles/-/302141

デリロは今まで主に屋外での活用をイメージづけてきましたが、屋内でも活用事例としても、そのコンパクトさも相まってアリですね。

Relayなどのホテルで活躍しているデリバリーロボットよりも容量があるので、ルームサービスに向いているかもしれません。（エレベーターの乗降は無理だと思いますが。）

🗾【独自】セブン―イレブン、セルフレジを２５年までに全国展開…人手不足や「非接触販売」に対応

セブン―イレブン・ジャパンは、来店客が店員を介さずに自分で商品のバーコードを読み取って決済する「セルフレジ」を、2025年までに全国の店舗で導入する。従業員のレジ打ち負担を減らすとともに、コロナ禍でニーズが高まった「非接触販売」を強化する。

https://www.yomiuri.co.jp/economy/20220116-OYT1T50154/

セミセルフレジは有人レジの最終系に近いイメージはありますが、セルフレジについては他社に遅れをとっていました。
「ローソンは約５割の店舗がセルフ。ファミリーマートは約４割。」ということで、３年でどれだけ追いつくことができるか？！

🗾謎のデリバリー会社「ピンポンダッシュ」がヤマハの新型電動アシスト自転車でフードデリバリー!?

ユニークなのはデリバリー仕様の製作にあたり、架空のフードデリバリー会社を「PINPON DASH（ピンポンダッシュ）」を設定し、そのスタッフが着用するユニフォームもデザインし、そのアパレルも販売されること。

https://motor-fan.jp/mf/article/37458/

自転車の新車発表会の様子ですが、アパレル企業とコラボして、キャンプやデリバリー向けにカスタマイズを施すというのは面白いですね。しかもめちゃくちゃカッコいい！

こちらがプロモーション動画。力が入ってますね。

🌎海外のニュース

🌎米スターバックス、中国の宅配大手「美団」と提携

米コーヒーチェーン大手スターバックスは、中国の食品宅配大手「美団」との提携を発表。中国本土の顧客は今後、ユーザー数が6億6700万人に上る美団のアプリを通して、スターバックスの商品を注文できるようになる。

https://www.cnn.co.jp/business/35182248.html

アリババ傘下のフードデリバリー「ウーラマ（餓了麼、Ele.me）」と業務提携をしたのが2018年で、３年間の独占契約が2021年12月31日で満了したことを受けての美団との提携ということですね。

アリババとのデリバリーにおける提携はまだ続いているようですが、時が経ってフードデリバリーのシェアが逆転している今、主力は美団になりそうです。

加盟店側にとっては、特にプラットフォームを限定する必要が無いため、（システム投資は置いといて）提携できるのであればチャネルは多いに越したことはありません。
ただ、プラットフォーム側としてはこういった人気加盟店はなんとしても押さえておきたいので、かなり加盟店側有利な契約になっているのかもしれません。

🌎在外華人向け中華宅配「HungryPanda」、豪同業「EASI」を買収

中華料理に特化したデリバリープラットフォームの「HungryPanda」が、同業の豪「EASI」を5000万豪ドル（約41億6000万円）で買収した。今後、両社は技術や配送のリソースを統合していく予定。

https://36kr.jp/168860/

どちらも海外に住まう中国人をターゲットとしたサービスで、日本にも展開しています。

ニッチではありますが、中国人だからこそ需要が作れるサービスですね。

🌎苦戦の中国生鮮EC、次々とリストラの噂

中国の生鮮ECプラットフォーム「美菜網」を運営する「雲杉世界信息技術」は本社を移転し、従業員の4割をリストラしたことにより「炎上」した。また、同業の「叮咚買菜（Dingdong Maicai）」も大量解雇を行ったとの噂が飛び交った。

https://36kr.jp/169503/

「利益の確保が難しく、客単価が頭打ちになっていることに加え、既存のサプライチェーンモデルでは、さらなるコスト削減が困難なことが原因。」ということで、クーポンばら撒きによる市場の開拓と、配達員確保やシステム投資等のコストが重く、資金調達に頼った経営ではいずれこうなるということかもしれません。

🌎会員権がNFTに　世界初“NFTレストラン”が、来年ニューヨークにオープン

米国の企業家、ゲイリー・ヴェイナチャック氏率いるVCRグループは、世界初の“NFTレストラン”となる「Flyfish Club」を来年2023年にオープンすると発表。これはメタバースなどのデジタル空間にではなく、米ニューヨークに物理的店舗として登場するようだ。

https://realsound.jp/tech/2022/01/post-949160.html

「会員用のNFTは2.5ETHのものと、4.25ETHの2種類あり、それぞれ現在の価格でおよそ95万円と140万円。これまでのところ約1500のNFTを販売しており、合計で1400万ドル（約16億円）を売り上げている。」ということで、NFTがいたるところで使われ始めていますね。

公式サイトを見てみると、メインダイニングの奥に「Omakase Experience」というスペースがあるのが興味深いです。

「A transportive experience by a master sushi chef（寿司職人による体験をお届け）」ということで、海外でも「Omakase」と言うのですね。

ちなみに記事には世界初と書いてありますが、日本にある鮨渡利も同時期にNFT×会員権を実施しています。

以上。

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