🍳一週間のフード・デリバリー関連ニュースまとめ［2021/4/26～5/2］

2021年5月3日 07:24

こんなアンケート記事がありました。

「ゴーストレストランとか流行ってるけど、なんだかんだでチェーン店か。」とか、「後日アンケートだから思い出しやすいチェーン店の名前が上位に来ただけでは。」とか、いろいろ感想はあると思いますが、プラットフォームに出店するからこそ、『今日はUberEats・出前館を注文した』ではなく、『今日は※飲食店名※を注文した』って言ってもらえるようなアクションをして、顧客との接点を直接持つことが求められてきますね。

📰プレスリリース

📰デリバリー＆テイクアウトアプリmenu、全国47都道府県へデリバリー配達エリア展開を達成！

menu株式会社が運営するデリバリー＆テイクアウトアプリmenuは、2021年4月に新たに4県（富山県、佐賀県、鹿児島県、沖縄県）へ配達エリアを拡大し、全国47都道府県へのエリア展開を達成した。

前々回のnoteで「残り４県どうした？」って取り上げましたが、早くも全国制覇達成とのこと。

記事内には加盟店舗数No.1と書いてありますが、現時点では出前館の方が多かったり？と、バチバチで店舗数を争っています。

プラットフォーマーの戦略として１つはエリア拡大がありますが、その後どんな手を打ってくるのか注目です。

📰おもてなしデリバリー「Wolt （ウォルト）」「ナチュラルローソン」と提携し『より上質な生活』を提案　都内ナチュラルローソン13店舗でサービス開始

デリバリーサービス「Wolt（ウォルト）」を展開するWolt Japan株式会社は、株式会社ローソンと提携し、商品の配達サービスを、東京都内のナチュラルローソン13店舗で開始。

📰「ローソンストア100」が『Uber Eats』の本格導入を決定！今年8月末までに100店舗へ拡大予定

株式会社ローソンストア100は、2021年5月10日までに、関東・中部・近畿エリアのローソンストア100の計43店舗に、フードデリバリーサービス「Uber Eats（ウーバーイーツ）」を導入。また、2021年8月末までに導入店舗を100店舗まで拡大する計画。

ローソンがデリバリーを強化しています。

UberEatsが独占的な契約でもしているかと思っていたのですが、ナチュラルローソンにWoltが入ってくるとは…。

店舗側とすれば（独占により手数料大幅減等なければ）、プラットフォーマーを単独にするメリットはあまりありませんので、コンビニデリバリーもまだまだ加熱しそうです。

📰「なんでも酒やカクヤス」都内一部店舗にて4月28日より『Uber Eats』導入開始

株式会社カクヤスはUber Eatsを東京都内の一部の限定店舗にて順次開始。対象エリア：世田谷区、渋谷区、港区の一部エリア、対象商品：お酒・ソフトドリンク・おつまみなど約400点

かなり前からずっと自社配送を行ってきていたので、独自路線を貫いていくかと思いきや、「コロナ禍でデリバリー需要が伸びている」ということで、UberEatsを導入とのこと。

配達する側としては、商品崩れ等は無いものの、ビール１ケースなんていう注文だと自転車ではなかなかキビシイかもしれませんね…。

🗾国内のニュース

🗾マック商品、読売新聞販売店スタッフがお届け…全国展開へ

読売新聞グループ本社と日本マクドナルドは、読売新聞の販売店がマクドナルドの宅配サービス「マックデリバリー」を受託し、ＹＣスタッフがマックの商品を配達する取り組みを全国で進めていくと発表。ＹＣが組織的にフードデリバリーを受託して全国展開するのは初めて。

記事には「首都圏など一部店舗でＹＣが受託してきたが、地域を知り尽くしたＹＣスタッフの迅速な配達と丁寧な接客などが評価され、全国に広げていくこととなった。」とあるように、一部トライアルは実施していたんですね。

新聞配達店との提携と言えば、過去に出前館×朝日新聞があり、提携解消の詳細な理由はわかりませんが、プラットフォーマーではなく、いちチェーン店が提携するあたり、自社配送との住み分け等、何かしらの勝算がある、とうことですね。

🗾駅ナカ・コンビニ「トモニー」で無人決済システム導入へ

西武鉄道とファミリーマートが共同展開している西武線の駅ナカ・コンビニ「トモニー」は、 TOUCH TO GOが開発した無人決済システムの導入に向けた取り組みを開始すると発表した。

対象の駅は西武新宿線の中井駅。

既存のコンビニではまだ人手が必要な業務が多いですが、こういったエキナカのキオスク等はまさにピッタリな仕組みですね。

🗾ダイドードリンコ／自販機の顔認証決済「カオーネ」マスク着用も対応

ダイドードリンコは、マスクを着用していても顔認証で自動販売機から購入ができる顔認証決済サービス「KAO-NE（カオーネ）」の本格展開を開始したと発表。対応自販機をダイドードリンコの大阪本社や東京本部、大同薬品工業の関東工場、NEC本社などに配置しており、2000台の設置を目指す。

もはやスマホをかざすことさえ面倒になりつつある自販機ですが、これならもっとラクになりそうな予感がします。

とはいえ、顔認証に加えてパスコードも入力する必要があるので、そこが若干手間感ありますし、入力時丸見えなのもちょっと不安かも。

🗾セブン、税込価格を「小数点第2位」まで表示へ　過去には「100円×3個＝301円」問題で謝罪

セブン‐イレブン・ジャパンは2021年5月以降、商品の税込価格を「小数点第2位」まで表示するよう順次変更すると発表した。より厳密に価格を表示することで、顧客の混乱を防ぐ狙いがある。

厳密な解決を模索した結果、なんだか提供側も顧客側も双方で分かりにくい案になってしまうのがツライ所ですね…。

🗾「食べログ」キラーの本命か？　Instagramが地図検索実装へ

Facebook Japanは「Instagram」で、地図から飲食店や美容院などが検索できる機能のテスト期間を経て、日本の利用者向けに正式提供する。検索機能に「地図」というメニューが追加され、Instagram上の口コミを基に近隣のレストランやカフェなどを探せる。「食べログ」や「Google マップ」といったローカル情報検索サービスの覇権争いに大きな影響を及ぼしそうだ。

特にgoogleマップの対抗馬として大きな影響はありそうな予感はします。

googleマイビジネスのように、ユーザがアップした画像ではなく、キチンとそのお店のアカウントに紐づいた画像が出るのもいいですね。

特定のお店を選択すると、キチンと「料理を注文」ボタンもでてくるので、そのままプラットフォーム注文に繋げることができます。

プラットフォーム注文においても、アプリを開いて選ばれた注文ではなく、こういった指名買いをどうやって増やせるかがポイントです。

🗾肉メニューの宅配サービス「DEKITATE」都内一部エリアでスタート

宅配寿司「銀のさら」を展開するライドオンエクスプレスは、肉メニューに特化した宅配サービス「DEKITATE（デキタテ）」を東京都内の一部エリアでスタートした。

番宣です（笑）

お陰様で当日は賑わっていました。

🌎海外のニュース

🌎飲食店の手数料、15・25・30%3択　米料理宅配ドアダッシュ

米料理宅配大手ドアダッシュは、料理を届ける際に飲食店が支払う手数料を3段階から選べるようにすると発表した。新型コロナウイルス下での「特需」を享受してきた同社は、経済の正常化を見据えたサービスの見直しを迫られている。複雑な料金体系を分かりやすくし、飲食店のつなぎ留めを図る。

これはレストラン側としては嬉しい施策ですが、「手数料が安いほど消費者がドアダッシュに払う配送料は高くなる。15%の手数料を選択したレストランでは、消費者は平均4.99ドル（約540円）の配送料を負担する。」ということで、結局のところドアダッシュが必要とする額をレストランが払うのかユーザが払うのかだけの違いということですね…。

飲食店側としては15%を選びたいところですが、ユーザ視点での心象は悪くなるので、継続的な顧客との結びつきを望むのであれば、引き続き30%を選ばざるを得ないのかもしれません。

🌎インドでUber Eatsを買収したフードデリバリー「Zomato」が1200億円規模のIPO申請

インドのフードデリバリースタートアップであるZomato（ゾマト）はIPOを申請した。数年にわたる有望な成長を経て、同社はこれにより世界第2位のインターネット市場において、テックユニコーン企業たちの新時代をリードすることになる。

2020年にインドのUberEatsを買収したZomatoがついにIPO申請ということで、「IPOにより調達する資金の75％を、顧客が追加特典を利用できるZomato Pro会員制度や、同社のB2B用品事業であるHyperpureの成長に投資し、提携レストランとの関係を深めることを計画。」とのこと。

競合のswigyもソフトバンクから出資を受けており、引き続きインドにおいてもこの業界は加速していますね。

以上。

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