🍳一週間のフード・デリバリー関連ニュースまとめ［2021/2/8～14］

2021年2月15日 07:26

早速、先週のニュースを振り返ってみましょう。

📰プレスリリース

📰メディアで話題の「ブルースターバーガー」が自宅やオフィスでも！デリバリー開始！

株式会社ブルースターバーガージャパンが運営する「Blue Star Burger中目黒本店」は「Wolt」を導入、デリバリーを開始。限定メニューとして、人気のブルースターチーズバーガーと通常メニューにはないチーズポテトフライのLサイズがセットになった"チーズ＆チーズセットを限定で販売。

ついに始まりましたね。
恐らくデリバリープラットフォーマー各社は狙っていたかと思いますが、Woltで開始ということで、他にも横展開してくるのかどうか。

売上の規模によって判断してくるのかもしれないですし、Wolt専売としての契約なんてしているのかも…？

📰ネクストミーツとユーグレナ社が共同開発「NEXTユーグレナ焼肉EX」環境負荷の少ないユーグレナ配合代替肉を、肉の日（2月9日）よりオンラインにて販売開始

ネクストミーツ株式会社と株式会社ユーグレナは、石垣島ユーグレナとヤエヤマクロレラエキス入りの代替肉、「NEXTユーグレナ焼肉EX」を共同開発し、ネクストミーツ社より発売する。

これはまた面白いコラボですね。

代替肉は製造の段階でこういったカスタマイズができる利点は、今後色々な企業とも組める余地がありそう。味が気になります。

また、販売網も拡大しており、Oisixで開始したり、キッチンカーで販売したりと、多方面に広げています。

📰ベッセルホテルズが「Ghost Kitchens」とコラボベッセルイン上野入谷駅前のキッチンからデリバリー開始 2021年2月中旬よりフランチャイズ1号店オープン

全国でホテル事業を展開する株式会社ベッセルホテル開発は、株式会社ゴーストレストラン研究所とコラボし、「ベッセルイン上野入谷駅前」にて、「Ghost Kitchens」フランチャイズ1号店を2021年2月中旬にオープン。

ホテルのキッチンを活用する事例が海外・国内で増えてきています。

施設専用のキッチンが遊休化している中、例えば社食や学食用のキッチンでも、こういった活用ができるかもしれませんね。

📰エニキャリ、いわき市「おつかいタクシーMaaSプロジェクト」のフードデリバリーシステムを構築

小売店に向けて配達サービスを提供する株式会社エニキャリは、MONET Technologies株式会社の支援の下、福島県いわき市の飲食店の料理をタクシーが配達する「おつかいタクシーMaaS」のシステムを構築。本サ－ビスは、いわき市が実施する「いわき版MaaS推進事業」における取り組みの1つとなるフードデリバリーサービスで、2月15日に開始。

デリバリープラットフォーマーがタクシーデリバリーの仕組みを構築ということで、こういった取り組みもあるんですね。

こちらが注文サイト↓

URLはanycarryになっていますが、サイトはいわき市になっているので、ホワイトラベルとしてのシステム提供ですね。

📰生地からカスタマイズ可能なD2Cビスケット。野菜嫌いなお子さまに、楽しく栄養が摂取できるお菓子「MUSUBit（ムスビ）」が2/15リリース

有限会社小島製菓はお子さまに食べさせたいお野菜や果物に合わせて、生地からカスタマイズ可能なD2Cお菓子ブランド「MUSUBit（ムスビ）」の販売を開始。

お菓子もカスタマイズの時代。
生地からカスタムできるのは老舗和菓子店が運営しているからなんですね。

🗾国内のニュース

🗾イオンで実証実験　“まとめてテイクアウト”OK

イオンで、館内の飲食店の料理をまとめてテイクアウトできる実証実験が始まった。複数の店舗で料理を注文しても、各店舗に行く必要はなく、1カ所でまとめて料理を受け取ることができる。

まだ「イオンモール東久留米」の１店舗だけのトライアルですが、複数の飲食店を一度にオーダーできるのはいいですね。

動画を見ると、さながら中国にある盒馬鮮生のピッカーを連想しますが、デリバリーまでできるようになると面白いです。

🗾Gigi、地域の飲食店を社食利用できる「びずめし」開始　ジャパネットHDが導入第1号

フードテックサービスを提供するGigiは、地域の飲食店を企業・社員が社食として利用できる「びずめし」の提供を開始すると発表。導入第1号はジャパネットホールディングス。昨年11月に麻布エリアで実施したテストマーケティングの結果を受け、本格導入を決定した。

「毎月15食のびずめし権利を会社負担で付与」なんていいですね。

どんな飲食店が登録されているのか気になります。

🗾電話で注文･決済できる｢でんわ de オーダー｣開始

近鉄百貨店は、あべのハルカス近鉄本店において、電話で注文･決済できる新たなサービス｢でんわ de オーダー｣を開始。インターネットショップ商品に限らず百貨店の売場にある商品を、来店不要で電話で注文･決済が完了すると商品を自宅で受け取れる新しいサービス。

すでにECは導入し拡大しているものの、さらに電話導線も追加、ということですね。

注文後の決済はSMSに届くURLから行うということで、これはなかなか斬新ですが、手軽で便利そうです。

🗾デニーズ、客席の一区画をテレワーク専用スペースとして提供

レストラン事業を展開するセブン＆アイ・フードシステムズは、ファミリーレストラン「デニーズ」において、客席の一区画をテレワーク専用のスペースとして提供するサービスを開始した。まずは、東京都の2店舗で実証実験の位置付けで開始する。

こちらでデニーズ錦糸町駅前店の席の様子が確認できます。

ドリンクバー付の600円（税込）で最大4時間使えるのはアリですね。

通常の席ですがオンライン会議もOKとのこと。

🗾自動運転宅配ロボ、公道走行を2021年度中に解禁か

自動運転技術によって無人走行が可能なロボットの社会実装が2021年度中に始まるかもしれない。政府は自動走行ロボットによる無人配送を2021年度中にも解禁する方針を固め、早ければ今国会にも関連法の改正案を提出するようだ。

まさにコロナが後押しになった形となりましたが、ここ2～3年で日本でも宅配ロボットが走る光景が見られそうですね。

また、ZMPでのトライアルにおいては松屋が参画するとのこと。

ロボットに牛丼を配達してほしい！

🗾オイシックス・ラ・大地　エー・ピーホールディングスとの資本業務提携及び、水産品卸のセブンワーク子会社化へ

安心・安全な農産品や加工食品、ミールキットなどの食品宅配を展開するオイシックス・ラ・大地株式会社は、株式会社エー・ピーホールディングスと資本業務提携を締結。また、３月31日付にて、APHD社傘下であった株式会社セブンワークの株式51%を取得し、連結子会社化することを予定。

子会社化したセブンワーク社は、「大田市場青果部の売買参加権、築地市場水産部の売買参加権」を持っているため、ここをOisixの商品力に活かしていく、ということですね。

🗾2020年の飲食店売上に占めるデリバリー比率は倍増の6.5％に【NPD Japan調べ】

外食・中食市場情報サービス「CREST」を提供するエヌピーディー・ジャパンがまとめた外食・中食市場の2020年動向を見ると、外食市場全体の売上は33.0％減となり、特に居酒屋・バーがイートインとテイクアウト・デリバリーを合わせても49％減となった。また2020年の特徴として、飲食店売上に占めるデリバリー比率が倍増した。

出前市場が2019年の約4,200億から、2020年の約6,200億ということで、コロナ影響で一気に約1.5倍も市場が伸びたことになります。

🌎海外のニュース

🌎注文から15分でグローサリーを配達するCajooがパリでサービス開始

730万ドル（約7億7000万円）を調達したフランスのスタートアップCajoo（カジュー）は、携帯電話から注文したグローサリーを15分後に受け取れるサービスをパリで立ち上げた。自前のマイクロフルフィルメントセンターを運営し、独自の製品棚卸表を持つ。そしてもちろん顧客に直接販売する。

そのスピードで配達するには、配送元と先の距離を物理的に縮める必要がありますが、「パリ全体をカバーするのにマイクロフルフィルメントセンター10カ所が必要で、展開するのに数カ月かかると同社は考えている。」と、記事にもあるように、相当なコストがかかると思います。

「空き店舗、空きガレージ、新しいオーナー待ちの小型倉庫が数多くあるという現在の経済危機の恩恵も受けている。」ともありますが、どこまで好条件でセンターを設立できるのか、また、2ユーロ（約250円）以下という配達料金で商売になるのか、相当キビシイ戦いになるのではないかと思います。

🌎フードデリバリーのDoorDashがサラダづくりロボットのChowboticsを買収

DoorDashはキッチンにロボティクスを取り込もうとしている。デリバリーサービスの同社は、サラダを作るロボットSallyで知られるベイエリア拠点のChowbotics（チョウボティクス）を買収する。

「Chowboticsのテクノロジーが、現在DoorDashが提供しているデリバリーサービスにいかに溶け込むかは完全にはっきりしていない。」と記事にはありますが、DoorDashはゴーストキッチンを運営しており、そこに組み込むということなのかもしれません。

🌎パリのスーパーの宅配サービス、トラックやめてカーゴ付き自転車にします！意外にスイスイ、渋滞回避で時間も短縮

フランスのスーパー大手「モノプリ」がパリ市内の全５３店舗で、購入者への商品宅配をトラックからカーゴ付き自転車に切り替えた。「１００％エコな宅配サービス」のカーゴ付き自転車は、気候変動に関する国際枠組み「パリ協定」のお膝元・パリ市の推奨も追い風に、今後も快走が見込まれる。

「買い物客が増える夕方や週末は配達トラックが渋滞に巻き込まれることも多く、環境面でも配達時間の面でも課題を抱えていた。」とのことですが、全てを自転車に切り替える潔さはすごいですね。

「１回の宅配でカーゴに載せる商品の重さは平均６７キロ。商品が多い時は２００キロに上ることもある。」と、いくら電動とはいえ、なかなかの重量ですね…。

🌎Grab、インドネシアのクラウドキッチンスタートアップYummyと提携

Grabは、Yummyとの提携を発表。Yummyの飲食業事業がインドネシア全土に拡大するのを支援し、80あるクラウドキッチンのネットワークを組み合わせたデリバリ専用の新しいブランドを創出することを目指している。

似たような領域なので、お互いの相乗効果が主な目的ですね。

こちらもGrabの記事ですが、東南アジアにおける各国のシェア率が載っていてとても参考になります。

Go-jekは母国であるインドネシアでもGrabに抜かれてしまっているんですね。

🌎スターバックス、ウーバーイーツと協力して「すべり込みバレンタイン」を後押し

イギリスのスターバックスがウーバーイーツと協力して、「すべり込みバレンタイン」を後押しする期間限定のキャンペーンを実施。2月14日とその前日の2月13日にスターバックスデリバーズで注文した人限定で、ドリンクのカップにロマンチックなメッセージを添えて、バレンテイン仕様にデコレーションしてもらえるという。

まさにオンデマンドを活かした施策！

以上。

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