🍳一週間のフード・デリバリー関連ニュースまとめ［2021/8/23～29］

2021年8月30日 08:18

これは感動レベルの旦那さん。

どこにも遊びに行けないわたしたちのために旦那が企画から準備までしてくれたお祭り🏮🍧🎇うぶちゃんと仕事から家に帰って部屋を開けたら｢へいらっしゃい！｣とお出迎えの旦那🥺✨うぶちゃん初めてのお祭り、とってもはしゃいで楽しそうでした🕊本当にいつもありがとう😌💓 pic.twitter.com/8ofJrBQbUq
— 𝗆𝖺𝗄𝗂 (@__2ub) August 27, 2021

ここまでクオリティ高いと近所の子供も呼びたくなるけど、それはできないのがツラいところ…。

📰プレスリリース

📰外食店のデリバリー・テイクアウトの取り組みに関する消費者調査

株式会社リクルートの外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、外食店によるデリバリー・テイクアウトの取り組みと店内飲食利用意向の関連についてアンケートを実施。その結果を発表。

ここでのポイントは、

①「利用したことがなかった」外食店からのデリバリー・テイクアウトの利用者が多くいたこと
②そのうち「店内飲食でも利用したいと思った」人が大半だったこと

なのですが、果たしてこの方々のうち、どのくらいが利用した飲食店の名前を憶えているのか？
また、どのくらいが実際に店舗の場所を調べて、最終的に足を運んだのか。

恐らく最終地点のイートイン利用となるとほとんどいないと思いますし、そもそも飲食店の名前を憶えている人もそんなに多くはないと思います。
（私は、この前の出前館半額セール時にカレーを注文しましたが、注文時ですら店名を気にすることがなかったので、「日曜日に・出前館で・カレーを食べた」という記憶しか残っていません。）

デリバリープラットフォームの利用によって、１つの注文機会を生み出すことができますが、それ以降、自身の顧客として掴んでいくためには、飲食店としても相応のアクションが必要ですね。

📰Chompy、ファンのスマホにお店を開店できる公式アプリ/WEB無料開設サービス「Chompy」のベータ版を提供開始

フードデリバリーサービス「Chompy」を提供する株式会社Chompyは、お客様のスマホにお店を開店できる公式アプリ/WEB無料開設サービス「Chompy」のベータ版を提供開始。

こちらは受注プラットフォームをアプリとしてホワイトラベル化するサービスといったところでしょうか。

上でも書きましたが、これから飲食店としてはなるべく自店のファンを増やすことが求められてくるなかで、プラットフォーマーがこういったサービスを行うことは、飲食店との共存共栄を意識した持続性のある施策だと思います。

📰おもてなしデリバリー「Wolt （ウォルト）」が「コストコ」の商品をお届け！8月26日（木）より広島倉庫店でのサービスを開始

デリバリーサービス「Wolt」を展開するWolt Japan株式会社は、コストコホールセールジャパン株式会社の商品配達サービスをスタート。コストコプライベートブランドであるカークランドシグネチャーの商品はもちろん、人気の食料品や洗剤、パーソナルケア商品等の日用雑貨を含め約900品目を取り揃えた。

続々と日用品セグメントを強化しておりますが、驚くべきは「取り扱い商品：約900品目」という圧倒的な商品量！
（選ぶのも大変だとは思いますが…。）

そして配達員には厳しい条件も…？！

しれっとエグいことが書いてあったw pic.twitter.com/ReOTvft9Jj
— 🐶おおたUE🚴東京配達ぱトナー (@Otaxberxats) August 26, 2021

コストコは買いだめのような利用シーンも多いと思いますが、実際にどんな注文動向になるのかとても興味があります。

📰『出前館』、「セブン‐イレブンネットコンビニ」と取り組みをスタート！

日本最大級の出前サービス『出前館』は、株式会社セブン-イレブン・ジャパンと2021年8月31日（火）より、一部エリアでテスト運用の取り組みを開始。

コンビニ×デリバリーの戦いにおいて、セブンは一貫した自社配送戦略かと思っていましたが、ここにきて出前館でのデリバリーを試験導入してきました。

同時にセブンはデリバリーの拡大を全国２万店舗に拡大すると発表。

基本路線は自社配送だと思いますが、規模の拡大を優先させて一部プラットフォームもトライアルしていく、といったところですね。

📰Instagram・Facebook「レストラン予約機能」連携開始

世界中の飲食店と消費者を繋ぐプラットフォームの開発・提供を行う株式会社TableCheckは、SNS「Instagram」ならびに「Facebook」から飲食店を予約できる「レストラン予約機能」の連携を開始。

そもそも１年以上前に「料理を注文」機能で連携されていますが、今回はイートイン予約に特化した「席を予約」機能を追加したということですね。

📰クックパッド、食関連メーカー支援の新事業「クックパッド・アライアンス」を開始

クックパッド株式会社は、データやノウハウ、ネットワークを活用し、食品、調理器具、調理家電など、食に関わるメーカーの抱える課題解決をサポートする新事業「クックパッド・アライアンス」を開始。初期支援先企業として全国6社と提携し、二ーズ調査から新商品開発、販促、販路拡大、顧客獲得まで、多角的に事業を支援。

どんな課題に対してどんな支援をしてくれるのか、公式サイトの図が分かりやすいですね。

現時点での提携先を見てもわかるとおり、なかなか自力ではマーケ人材を抱えづらい地方のメーカー等が主な対象となりそうです。

📰「イタトマ」の愛称で親しまれる、1978年創業の老舗ブランド　Cake.jpにて「イタリアントマト」の取り扱いを開始

ケーキ専門通販サイト「Cake.jp」を運営する株式会社Cake.jpは、「イタトマ」の愛称で親しまれる、1978年創業の老舗ブランド「イタリアントマト」のスイーツの取り扱いを開始。

フードはオンデマンドの出前館でケーキはECのCake.jp、といった形で、イタトマはうまくサービスを使い分けていますね。

個人的にはこういったコラボはどんどんと進んでほしいです。

そしてコラボといえばかなり異色なこちら。

日清×京王プラザというかなり遠い立ち位置だと思いますが、このコラボは相当な画力がありますね…！

📰業界初！ダイヤモンドダイニングとトレタがワンチームでこれまでにない焼鳥業態を開発。外食DXの新たな可能性を拓く「焼鳥IPPON」9月1日オープン!

飲食店向け予約／顧客台帳サービス「トレタ」を開発・販売する株式会社トレタと株式会社ダイヤモンドダイニングは、外食産業では初の試みである外食企業とIT企業との共同開発によるDX業態「焼鳥IPPON（ヤキトリイッポン）」を2021年9月1日（水）にグランドオープン。

こちらは５月に行われたFOODIT Live Vol.01のオンラインセミナー内で発表され、個人的には非常に感銘を受けた業態がついにオープンとのこと。

焼き鳥屋さんという一見、完成されたようにも見える業態において、見過ごされてきた課題を浮き彫りにし、デジタルを使って解決する姿勢はまさにDXと呼べるのではと思います。

また、ワリカンの仕組みやダイナミックプライシング等、他の業態でも転用できる機能も入っていますね。
（ダイナミックプライシングについては、まだセンシティブな機能なので、セミナー内でもDDの担当者は、ピーク前に価格を下げる等、まだ使い方は限定的と言っていました。）

📰冷凍プラントベースフード宅配の法人向けサービス「Grino for Work」の提供を開始　 SDGs経営を推進する「エキサイト社」が採用

冷凍プラントベースフードの宅配サービス「Grino」を運営するRed Yellow And Green株式会社は、エキサイト株式会社と福利厚生サービスにおける業務提携を結んだ。エキサイト全社員に向けてサービスを提供開始。

いわゆる宅配社食ですね。

社食も「安さ→おいしさ→健康」と、そのニーズが移り変わってきていますので、今後はtoBとしての給食事業においてもどんどんと代替肉は広がっていきそうです。

こちらはネクストミーツのリリースですが、ついにポークとツナも完成したとのこと。

ツナはなんとなく想像できますが、ポークは是非食べてみたいですね。

🗾国内のニュース

🗾注文した食料品・日用品が10分で届く宅配スーパー「OniGO」1号店が東京・目黒区にオープン、年内25店舗展開へ

10分で届く宅配スーパー「OniGO」の1号店が、東京の学芸大学にオープン。『世帯収入が比較的多い子育て世帯』をターゲットに、目黒区・世田谷区・品川区を中心に年内で25店舗、来年夏までに100店舗の開設を目指す。

純粋な日用品のｑコマース分野として国内ではQuickGetに続いて２社目ですね。

アプリはちょっと重いですが、シンプルに作られていて、商品の種類も多くこだわらない一般的な買い物であれば済ませられそうです。

ｑコマースの目指す世界観はまさにこんなイメージですね。

🗾ポプラがUber Eats導入。広島の2店舗で「ポプ弁」など配達

ポプラは、フードデリバリーサービス「Uber Eats」を利用した実証実験を開始。導入店舗は広島の2店舗で、広島平野町店と八丁堀店。

ポプラも積極的ですね。
Woltに続き２社目ということで、店舗側としては顧客が利用してくれるなら、プラットフォーマーへのこだわりはそこまで大きくないと思います。

ポプ弁懐かしい…。新卒で入った会社の近くにポプラがあったので、よく食べてました。

ポプ弁をご存知無い方はこちらの動画を！

ローソン・ポプラ、広島市内初の３店開業https://t.co/2Fs1B3syH1

店頭で炊きたてご飯を詰める「ポプ弁」は健在です。#ポプラ #ローソン #ポプ弁 #広島 pic.twitter.com/xPP6DoSciQ
— 中国新聞 (@ChugokuShimbun) April 8, 2021

🗾日本初！自動配送ロボットが車道走行　京セラ子会社、北海道で実証実験

京セラ子会社の京セラコミュニケーションシステム株式会社は、自動配送ロボットのシェアリング型配送サービスの実証実験を、北海道石狩市の石狩湾新港地域の車道で開始した。

道路での実証実験においては楽天等が行ってきましたが、今回は『車道』であることが初ということですね。

「対象地域内で複数の事業者が自動配送ロボットをシェアリングし、商品や輸送貨物の配送に活用する。」ということで、車道走行含めかなり本格運用を想定した実験だと思います。

こちらは余談ですが、ドバイでコーヒーのデリバリーを注文したら、テスラの無人車が配達に来たという動画。

真偽のほどはわかりませんが、こんな世界観もそう遠くないかも。

🗾住宅地でドローン宅配　楽天やANA、無人飛行解禁で

全国の住宅地上空でドローンの無人飛行が2022年中にも解禁されるのを前に、ドローンを使ったサービスなどの開発が進み始めた。楽天グループやANAホールディングスは本格的な宅配事業の参入準備を進め、KDDIは今秋、複数台の飛行を一括管理する実証を行う。

現時点ではレベル３までの離島や海上・川上をメインとした実験が行われています。
そしてついに最も難易度が高い「レベル4（管理者の目視外でも住宅地など人が密集する地域の上空を自動飛行できる）」が解禁されることによって、ドローン活用の本命とされる配送への本格展開に繋がっていくということですね。

海外ではすでに商業利用が本格的に進んでいそうです。

これはスゴイ…！！

🌎海外のニュース

🌎NY市議会、料理宅配料金の上限規制を無期限に

ニューヨーク市議会は、料理宅配を手がける企業が飲食店に請求する手数料を恒久的に制限する法案を可決した。企業が飲食店に配送注文ごとの手数料上限を超えて請求することを禁じる。新型コロナウイルスのパンデミックで苦境が続く中小規模や独立系の飲食店を支援する内容だが、料理宅配を担う企業は収益性を損なうとして反発している。

法案の詳細は以下のとおり。

レストランに請求できる金額はこちらを上限
宅配サービスの手数料：15%（注文ごと）
広告料：5%
クレジットカードの決済手数料：3%

日本でも30%や35%が通常な中、最大でも23%というのはプラットフォーマーとしては大きな減収となりそうです。

とはいえ、ニューヨークという一大都市であること、まだ大手が寡占状態とはなっていないこと（下グラフ参照）を踏まえると、各社厳しい戦いとなりそうですね。

出典：Second Measure

🌎ウォルマート他社小売業者向けのラストマイル配達サービスGoLocalを発表

Walmart（ウォルマート）はWalmart GoLocalという名の新たなデリバリーサービス事業を発表。本サービスは、他の販売業者が、ウォルマートがもつデリバリープラットフォームを使って顧客から商品のオーダーを受けられるようにするもの。

あくまでも裏のプラットフォームを開放するだけなので、表側はホワイトラベルとして見せることができ、また配送自体もウォルマートが行うわけでは無いとのこと。

記事には「ウォルマートはローカル配送データを獲得して分析ができるようになり、自社配達事業の改善やフルフィルメントセンターの配置に関する意思決定に役立たせる。これは競争上かなりの利点となる可能性を秘めている。」とあるように、あくまでも同社が欲しいのはデータであるということですね。

最近ウォルマートはこういったテクノロジーに関するニュースの方が多くなってきましたが、順調に本業も伸ばしているようです。

以上。

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