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データをどう捉えるか。

インターンを始めてから、PCで何かしらの情報を集めるというのは勤務中の多くの時間を使う行為なのですが、それを集めて使いながら代表とのMTGで得たものを共有したいと思います。これに関しては他の業種の人も、レポートを書く大学生でも知っておくべき基本のことだと思います。

さて、新規事業開発の流れについては今までの記事の中でもたくさん触れていますが、情報を集めるおいて一番活用するのは、インターネットです。もちろん、生データ一次データと言われる世に溢れていない、リアルなデータが最も重要ですが、段階や求められる質によって、特にリサーチの初期はネット記事や論文の情報がスタートになります。私も最初はリサーチの手法などについて調べていましたが、重要なのは調べた結果だけじゃなく、それに対しての解釈であると痛感しました。必死で集めたデータもその信頼性や内容によってはその時間に見合うものではなくなることが多々あります。
そのためにできることは、①集め方を工夫する②集めた上で正しく判断する、事かなと思います。


①に関して

・出典元を確認する(信頼のおける機関によるものか)
・調査の母数を確認する
・調査や掲載時期を確認する
・引用数を確認する(論文等)
・その記事に関してのコメントを見る

等があるかと思います。そのほかに、関連サービスを提供している会社の方が業界についての記事なんかは注意が必要だと思います。例えば、医療機器メーカーのHPコンテンツの中で掲載・引用されている需要予測などは、自社にとってプラスの内容に偏ったものを掲載している、そういったバイアスがかかっている場合もあるので、一歩引いて考えてみることも重要だと思います。

②に関して
データの収集も重要ですが、私はこの後の工程を正直ないがしろにしていたというか、そこまで十分な時間を割いていませんでした。データを集めるだけで満足していた自分がいたと思います。「ただ、集めただけ。」の状態ではその情報はほぼ意味がありません。そこから何が読み取れるのか、なぜそのような解釈が出来て、それは判断の基準として機能するほどの信憑性なのか。検討項目はいくつもあります。大事なのはデータを集めたその後です。

そのためにできることは

・自分なりにどんな結果か予想してみる
・データ内の差分の大きさに注目する
・推測と違えばその理由を考える
・グラフじゃなく、数字を見る
・似たような検索でいくつか比較してみる
・データの内訳に目を通す

等ですかね。今日ハッとさせられたのはデータの中身について。
「流通(卸・小売)○○%」というようなデータを見て、瞬間的に私は卸と小売が五分五分で調査されていると考えていました。しかし、実際に卸売1割、小売9割の母数でリサーチをかけてその結果を”流通”とまとめて表現してあるかもしれません。そのデータで「卸売業にはこんな現状がある」等と判断できるかはかなり怪しいですね。指摘をもらって、鵜呑みにしていたことに若干恐怖すら感じました。

リサーチの方法や手順については多くの情報が溢れており、時間とともに徐々に効率よくできるようになると思いますが、その先のリテラシーの部分でこけるとせっかくの努力も水の泡。普段目にするニュースなんかでも、それは本当なのか?、なぜそう言えるのか?と自分のリテラシーに自惚れずに問うことが大事かもしれません。


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