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経営者が社内に発信するメッセージに求められるものは何か?


こんにちは。ウィズアスnote編集部です。

このnoteは当社の新入社員やメンターたちが実際に取り組んでいるオンボーディング活動を実体験をまじえながらご紹介しております。

またオンボーディングに関連した社内の取り組みも一緒に発信しています。是非お楽しみください。



さて、今回のテーマは『経営者が発信するメッセージ』についてです。


オンボーディングとは関連がないのでは?という印象をお持ちかもしれませんが、新しい組織に合流するメンバーにとって、その組織が「大切にしていること」「目指していること」を出来るだけ早く理解してもらうことはオンボーディングにとても重要な要素だと考えているからです。


そこで今回ご紹介する取り組みは「経営メンバーの月1メッセージ」です。


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月1メッセージが始まった背景は?


シンプルに社内コミュニケーションが不十分でした。


中途入社メンバーのオンボーディングシーンに限らず、組織全体のコミュニケーションを活性化させるためにも、まずは経営陣からの情報発信を増やそうということで「経営メンバーの月1メッセージ」がはじまりました。


一般的に、全社員向けた社長や経営陣からメッセージは社員総会や決算期ごと、四半期ごとに開催するキックオフミーティングの場で行うことが多いです。


当社でも半期に一度開催するキックオフミーティングで経営メンバーから全社員向けにメッセージを発信しています。


しかし、そういった限られた場面だけのメッセージ発信だけでは会社の目指すことや方針への理解が不十分だったということが、社員アンケートで分かりました。


また、昨今の環境に大きく影響を受けているテレワークによる社内コミュニケーション不足という課題認識もあります。


厚生労働省の「これからのテレワークでの働き方に関する検討会」のレポートでも、同僚や部下とのコミュニケーション上司とのコミュニケーションが取りにくいといった回答が上位を占めるなど、社内のコミュニケーション不足は多くの企業の関心事だということがわかります。


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社内コミュニケーションは経営課題を解決するためのツールのひとつ

従業員同士の社内コミュニケーションは、業務を円滑に進めていくためには欠かせないものです。同僚や同期などヨコのつながりだけでなく、上司・部下のようなタテの関係性におけるコミュニケーションも活発になれば、働きやすい職場になり従業員の定着率向上や業務の効率化にも繋がるでしょう。

引用元:おかんの給湯室「社内コミュニケーションを活性化させるには?具体施策と運用ポイント」より


ウィズアスでは、社内コミュニケーションを活性化するための施策として社内報社内ラジオ(音声メディア)カレーランチ会(※コロナ禍で休止中)など、様々な施策を実行していますが、


そもそも、社内コミュニケーションを活性化させる施策はなぜ行うのか?


ずばり、経営課題を解決するためです。

月1メッセージも同様です。


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これらの課題を解決するために改善が必要な取り組みですが、それらの経過と気づきをシェア出来ればと思います!



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どのようにメッセージを発信しているのか?


大前提として、経営メンバーのコミットメントが必要です。


それを踏まえて、運用方法はこの通りです。


◆誰が:経営トップ、部門責任者
◆頻度:月1回
◆方法:全社員向けに伝えたいメッセージ(
テキスト600文字程度)を
    メール配信

◆ルール:「存在意義 or 行動指針」に必ず触れる


 具体的なメッセージ内容は、こんなものが多いです。


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これらの情報発信が不足していると、メンバーは不安を感じます。


特に変化の激しい環境ではなおさらです。そのためにも会社として何を目指しているのか。そのためにどんな取り組みをしているのかを発信し続けることが大切です。


また、こういった取り組みは、情報を発信する経営メンバーの育成(全社視点を持つ、ビジョン・考えをアウトプットする、視座を上げる)にもつながる側面があります。



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どんなメッセージが求められるのか?


では、どんなメッセージが求められているのか?に触れたいと思います。


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当たり前ですが、

まずは ① みんなが知りたくて、みんな知らないもの です。

会社(経営陣)は今何を考えているのか? どんなことに関心があるのか? 今後も大切にしていきたいことは何なのか?といったものです。


次に、② みんなが知っているが、もっと知りたいもの です。

会社がどこを目指しているのか? であったり、他部署の活動稼働しているプロジェクト状況です。

既知のことでも理解を深めることは重要です。


ここで注意したいのが、④ みんな知らないが、興味もないこと です。

情報という観点では「みんなが知らないこと」は一見価値があるように思われますが、経営者だけが知っていることでも、その内容がみんなにとって興味がないことであれば情報価値としては低いものとなってしまいます。


情報発信側がいくら「伝えたいメッセージ」であっても、受け手側が興味をもっていること、興味をもってもらうことが重要です。



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大切なことは、メッセージが伝わる順番!


話を戻しますが、社内コミュニケーション(月1メッセージ)は経営課題を解決するためのツールのひとつです。


前述と矛盾するかもしれませんが、みんなが興味のあることだけを伝えて、経営課題が解決できるかは疑問です。


ではどうすればよいのでしょうか?

(途中経過ではありますが、気づきとして)


答えは、メッセージが伝わる順番なのではないかと思います。

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まずは会社にとって大事なことを繰り返し発信することだと思います。

とにかく「知らなかった」をなくすことです。これが第一歩です。


続いて、「興味を持ってもらう」です。

はじめは興味がなかったことでも、情報発信者の考え方や見解をまじえることで同じ事柄でも関心を持ってもらうことを目指します。


さいごは、「理解してもらう」です。

同じ組織内での出来事を他人ごとではなく、自分ごととして感じてもらえるようになってもらうことを目指します。


これを一足飛びに会社のことを自分ごととして捉えましょう。と言ったところで無理な話です。はじめから会社のメッセージに共感している状態が理想ですが、まずは知ってもらうこと。そして関心をもってもらい、理解してもらう。このプロセスを踏んでコミュニケーションすることがとても重要なのではと思います。



まとめ


今回は「経営メンバーの月1メッセージ」について、紹介しました。

この取り組みがはじまって9か月程度しか経過しておりませんが、以前に比べて、社員アンケート結果で「会社のビジョン」「仕事の目的に対する理解」のポイントが上がりました。


一方、同じアンケートで「自身の明確なキャリアビジョンが描ける」であったり「仕事のやりがいが実感できている」などについては、まだまだ改善の余地があるという結果も出ています。


経営メンバーの情報発信に限りませんが、コミュニケーションは頻度を上げることが重要です。そして何度も同じことを繰り返し、まずは知ってもらうことがスタートであることに改めて気づかされました。


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私たち、株式会社ウィズアスは、人事業務(採用代行、研修運営)を中心とした各種アウトソーシングサービスを提供している会社です。

今後もオンボーディングをテーマにnoteを配信していきますので、ご覧いただけると嬉しいです!







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