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[Elite:Dangerous] Sgr A*へ26000光年(0)-ゲーム紹介と目標解説


ゲーム紹介

"Elite:Dangerous"。このゲームの名前を聞いたことがある人は、日本の全人口の恐らく5%にも満たないだろう。
発売は2016年。それからずっとアップデートを続けられている、宇宙をテーマにした重厚で手厳しいゲームだ。

このゲームは、恒星間航行が当たり前になったという未来をシミュレートし、主に宇宙船に乗って、「運送」「賞金稼ぎ」「貿易」「探索」といったありとあらゆるアクテビティを行う、というコンセプトのMMOだ。
一部を除き、特定の目的もなく、プレイヤー(コマンダー)がやりたいことを自分で探してやる、というのがこのゲームの体験の中核にあるといえる。

現在もアップデートが重ねられており、最近のアップデートでは、大気がないか、大気の薄い岩石型惑星には徒歩で降り立つことができるようになった。ただし、依然として、メインとなるアクティビティは、「宇宙船を操縦して、宇宙船パイロット生活を営む」ことにある、といえるだろう。

宇宙船の画像
私の所有する対人戦闘用宇宙船、"レプンカムイ"。
「キャプテン・ゴキブリ」という賞金首が乗る、宇宙船「ゲヘナ」と戦闘する様子。
賞金首「キャプテン・ゴキブリ(直訳)」が操縦する宇宙船「ゲヘナ」との戦いの様子。

残念ながら、このゲームは日本語には対応していない。英語を全く知らなくてもプレイは可能だが、英語を少しは勉強しておくと、このようなディープなゲームをプレイするハードルが下がるようになる等、世界が広がるぞ。

それで、これから何をするつもり?

少し話がそれてしまったが、私は今までこのゲームで、戦闘を主にやっていた。しかし、それでも、体験したいと思っていた、このゲームの魅力の一つを、まだ体験しきれていない。それは、探索だ。
このゲーム(Elite:Dangerous)は、この天の川銀河に存在するという(一部は推測して作成されているが)すべての天体がシミュレートされている。
例えば、今、私はここ、METZILIという星系にいる。この星系自体は、SOL(太陽系)から73LY(光年=光の速さでかかる年数のこと)の位置に存在する。それを踏まえて、以下の画像を見てほしい。

宇宙の一部の画像。百近い星系が映っている。
METZILI星系。

この画像の中の、一つ一つの輝きが星系(詳しくない方には、「太陽系」と同等のものと考えてもらいたい)だ。人間が活動している領域ではたいてい宇宙ステーションが建っていて、補給を受けることができる。
もちろん、星系はこの画像に写っている分だけではない。少しカメラを引いてみよう。

宇宙の一部の画像。数百の星系が映っている。
少し遠ざかってみる。
マーカーが貼り付けられていて色々汚いが、映り切らないほどたくさんの星系がある。

さて、この時点でおなか一杯になっている人がいらっしゃるかもしれないが、甘い。この画面に映っているのはこの世界の0.001%にも満たない。なぜなら、さらにカメラを引いてゆくと・・・

銀河の端の画像。もはや星系を数えることもできない。
宇宙ヤバい。
天の川銀河系の画像
ギャラクシー…

こうなる。このきらめきの一つ一つに星系があり、旅することができるのだ。
そして、このゲーム、人間が活動している(マーカーが貼り付けられているあたりの)領域以外は、現地に行って星系をスキャンして帰ってくると、スキャンしたデータを売ることができるのだ。探検家はこのようにしてクレジットを稼ぐ。(それだけではなく、「今まで誰も訪れたことがない星系」をスキャンして帰ってデータを売ると、「星系の発見者」としてゲーム内に名前が残ることとなる。)
今回、私は、一人の探索者として、いて座A*(Sgr A*)に行きたいのだ。

目標: いて座A*(Sgr A*)

詳しいことはwikipediaでもなんでも調べてみれば良いが、なぜこの天体に執着するか?それは、この天体が、我々人類が住む天の川銀河の中心に存在する超大質量ブラックホールであるからだ。Elite:Dangerous内でも、この天体はブラックホールとして再現されており、すでに何人ものプレイヤーがこのブラックホールに訪れている。わたしもこの天体を観光し、直に見たいと思い立ったのである。
そして、このゲームの魅力をNoteにて記述することによって伝えることができれば(そしてあわよくばプレイヤーの人数を増やせれば…)と考えたのだ。

Sgr(Sagittarius) A*。距離25956.66光年。

・・・というわけで、私はこれから、METZILIから片道26000光年めぐり、Sgr A*を訪れ、しかとブラックホールの姿を網膜に焼き付けてから(おっと、ブラックホールは光を発さないというツッコミが入りそうだ)METZILIに帰ってくる、という長大な旅を数日間かけて行おうと思う。

おわりに

かなり長くなってしまって申し訳ないが、ここまでお付き合いいただいた方には誠に感謝したい。
次回は、旅行に用いる宇宙船の軽い紹介と、少しだけ旅の初めのお話を書かせていただこうと思う。乞うご期待!

[次の記事] Sgr A*へ26000光年(1):


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