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なずな の おはなし(少し長め)

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少し長めのお話を詰めました。 小説投稿サイト・エブリスタにも投稿されている子たちです。
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#創作童話

創作童話『頭の悪かった蛇の話』(第五話・最終話)

創作童話『頭の悪かった蛇の話』(第五話・最終話)

第五話

 バチ、パチパチ……パチ、バチバチ……。

 視線のはるか遠くで、真っ赤な火の粉が踊っています。

 ――あの大きな家は、丸ごと、真っ赤に燃え上がっていました。
 女の子は庭の畑に座り込むと、燃えている家の炎を頼りに、包みの中のものを数えだしました。
 その包みは、蛇を助け出した時から背負っていたもので……中身は、重そうな木箱でした。

 実際、本当に重かったのでしょう。

 ……その木

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創作童話『頭の悪かった蛇の話』(第四話)

創作童話『頭の悪かった蛇の話』(第四話)

第四話 その夜は、分厚い真っ黒な雲が、蜂蜜色のお月様を隠していました。

 山の方は、葉っぱがガサガサと揺れたり、動物たちの鳴き声がしたりと少し忙しなかったのですが……山の麓の家の中は、静寂に包まれていました。
 子どもたちの寝起きしている大部屋の障子へ耳をすませると、……すうすう、とゆったりとした寝息が聞こえてきました。
 家の中の子どもたちは、どうやら、もう夢の中にいるようです。

 大部屋の

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創作童話『頭の悪かった蛇の話』(第三話)

創作童話『頭の悪かった蛇の話』(第三話)

第三話

 それから、ゆっくりと季節が過ぎていきました。
 蛇は変わらず、あの山の麓にある家にいます。
 庭の茂みに自分の住処を作り、こっそり寝起きしているのです。茂みにいるのに飽きた時などは、縁の下を散歩したりもしていました。

 そうです。
 蛇は、山には帰りませんでした。
 いえ、帰れなくなってしまったのです。

 理由は大きく二つあります。

 一つ目の理由は、女の子が塗ってくれた薬でした

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創作童話『頭の悪かった蛇の話』(第一話&第二話)

創作童話『頭の悪かった蛇の話』(第一話&第二話)

第一話

 むかしむかし、あるところに、頭の悪い蛇がおりました。

 山に住むどの生き物よりも小さく、ぼんやりした性格だったその蛇は、たくさんの友達から小馬鹿にされて生きてきました。

 フクロウさんは豊かな羽をわさわさ揺らしていつも笑います。

「やあやあ蛇くん。君は相変わらず小さいなあ。そんなに小さいのでは腹の足しにもならないよ」

 ネズミちゃんやカエルくんも、蛇を見るなりいつも駆け出します

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