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140字小説【愛してくれてる気ガスる】

『君の横顔を見てると、イルミネーションを見てる余裕なんかないよ』

 付き合い始めた当初は、そんな臭い台詞でいちいち私を一喜一憂させてくれた彼。だけど、結婚して十年経った今となっては――

「ねぇアナタ、あとで洗面所の電球取り替えといてくれる?」
「ぶっ!」

 ――臭い返事しかしなくなった。

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