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140字小説【お寝正月】

「年明け早々やってくれましたねぇアナタ。忘年会だからって飲みすぎるなと、あれほど注意したのに」
「面目ないです」
「この布団のシミは書き初めですか? それとも芸術? 富士山にも見えるし、鷹にも茄子(なすび)にも……」
「これは、その……不可抗力です」
「寝正月ならぬ、おねしょう月ですか」