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140字小説【二番出汁】

「また学年で二番か。だからお前は爪が甘いんだ!」
「ごめんなさい、お父さん……」
「まぁまぁ、いいじゃないのアナタ。良い成績であることに変わりないんだから」
「気を遣ってくれなくていいよ、お母さん。どうせ二番だし……」
「お料理でも、一番出汁より二番出汁の方が旨味があるっていうでしょ?」