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Nawowow Cinema

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映画の感想とイラストまとめ
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2021年9月の記事一覧

セックス・エデュケーション

セックス・エデュケーション

Netflixオリジナルのイギリス製ドラマシリーズ。
有名なセックス・カウンセラーを母に持つ高校生オーティスが学校内の性の悩みを解決していく。

2019年から始まったシリーズのシーズン3が配信されました。
NetflixオリジナルにはLGBTQや性に関する良作ドラマ、ドキュメンタリーがたくさんありますがこのシリーズはその中でも傑作中の傑作じゃないかと思います。
あまり「これを観てないなんて…」と

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花様年華

花様年華

2000年のウォン・カーウェイ監督作。
1960年代の香港を舞台に、お互いの配偶者同士が不倫していると分かった男女を描く。

ウォン・カーウェイ作品は実はこの映画以外は「当時観たけどあまり覚えていない」という感触しかないのですが、今観るとまた違ってきそうな気がするので観返したいなと思ってます。
この『花様年華』だけは繰り返し観ていてとても好きなんですが、強烈に覚えているのは本編より予告編でした。

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地下鉄のザジ

地下鉄のザジ

1960年のルイ・マル監督作品。
初めてパリに来た女の子・ザジの1日をユニークに描く。

パリが好き、おしゃれなフランス映画が好き、という人ならマストな一本。
10歳のザジが一日中パリを遊んで回る…というだけの映画なんですがスラップスティック・コメディのような演出がとにかく楽しい。
わたしはこの映画で初めて「ムール貝」という食べ物を知り、大人になって初めて食べた時はやっぱりこの映画を思い出しました

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乙女の祈り

乙女の祈り

1954年にニュージーランドで起きた事件を題材に、ピーター・ジャクソン監督が映画化した1994年の作品。

この映画の7年後になるピーター・ジャクソン監督の『ロード・オブ・ザ・リング』シリーズは全世界を虜にし、わたしもその1人でした。
「一番好きな映画は?」と聞かれるといつも悩みますが、リアルタイムで観て熱狂に近いハマり方をした映画って事になるとやっぱりLotRという事になります。
なにせ、ロケ地

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或る夜の出来事

或る夜の出来事

1934年のアメリカ映画。
アカデミー賞作品賞・監督賞・主演男優賞・主演女優賞・脚本賞という主要な賞を総なめしました。
監督はフランク・キャプラ。

映画にハマりだした中学生の頃から白黒の古い映画をよく観ていて、その頃から好きな一本です。
古いとは思ってましたが今回改めて製作年を見て1934年だって事にびっくりしました。漠然と50年代ぐらいだと思ってた…。

監督のフランク・キャプラは『素晴らしき

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浮き雲

浮き雲

1996年のアキ・カウリスマキ監督作。
彼の作品のなかでは「敗者三部作」と呼ばれるグループに属する作品になります。

「好きな監督5人」の中に入れたい監督のひとり、アキ・カウリスマキ。
フィンランドを代表する監督です。
フィンランドといえばムーミン。
そしてマリメッコなどのテキスタイルデザインが真っ先に浮かび、首都ヘルシンキが舞台の日本映画『かもめ食堂』で日本人にも馴染みのある国です。
そんな明る

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ジャン=ポール・ベルモンド

ジャン=ポール・ベルモンド

フランスの俳優、ジャン=ポール・ベルモンドが6日に亡くなりました。
1933年生まれの88歳でした。
『勝手にしやがれ』『気狂いピエロ』のヌーベルバーグ作品が真っ先に浮かび、軽快なアクションものも定番でした。
なにせ出演作が多いので半分以上観れていないのですが、わたしの上の世代、テレビの地上波で海外映画がバンバン放映されていた頃を知ってる映画ファンにとっては山田康雄さんの吹き替えでおなじみだったは

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フラッシュダンス

フラッシュダンス

1983年のアメリカ映画。
昼間は溶接工として働き、夜はダンサーをしながらダンスの夢を追う女性が主人公。

リアタイでは観てなかったですがやっぱりあの主題歌と、水をザバーンってかぶるシーンはめちゃくちゃ有名ですよね。
エイドリアン・ライン監督はこの映画の後、『危険な情事』など俗に言う「エロティック・サスペンス」みたいなジャンルを代表する監督になっていきました。

『フラッシュダンス』は結構最近にな

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別離

別離

アカデミー賞外国語映画賞をはじめ、2011年度の映画賞を数多く受賞したイラン映画。

まだDVDをレンタルしていた頃に何度か借りて観た映画です。
すごくおもしろくて見応えがあって好きな作品なんですが、同時に掴みどころがないというか何と説明していいか迷う感じで、記憶の中で2本ぐらいの映画に分裂していて日本語タイトルも短いからか一度観ただけでは頭に定着しなかった…不思議な映画でした。
いろいろ複雑なん

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