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ジャン=ポール・ベルモンド

フランスの俳優、ジャン=ポール・ベルモンドが6日に亡くなりました。
1933年生まれの88歳でした。
『勝手にしやがれ』『気狂いピエロ』のヌーベルバーグ作品が真っ先に浮かび、軽快なアクションものも定番でした。
なにせ出演作が多いので半分以上観れていないのですが、わたしの上の世代、テレビの地上波で海外映画がバンバン放映されていた頃を知ってる映画ファンにとっては山田康雄さんの吹き替えでおなじみだったはず。
わたしが唯一地上波で観た記憶があるのはフランソワ・トリュフォー監督の『暗くなるまでこの恋を』なんですが、「昔の吹き替え、いい!!」と、一度観ただけなのにその感覚は強烈に残っています。

わたしは京阪神エルマガジン社さんの「SAVVY」で初めてもらった仕事の映画イラスト連載の第1回が1998年の『ハーフ・ア・チャンス』でした。

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アラン・ドロン、バネッサ・パラディ共演という豪華なキャストですが、アクションもので監督がパトリス・ルコントという変なバランスだったため案の定というか評価はいまいちで今となっては埋もれてしまった感がある。

アラン・ドロンと並んでフランスの映画スターが日本人にとって憧れで、同時に身近だった時代があったことは、今思うとすごいなと思う。
だって今の20〜30代あたりに好きなフランス俳優を答えられる人はよほどの映画ファンじゃない限りいないと思うし。
カトリーヌ・ドヌーヴなど女優も人気だったし、ソフィア・ローレン、マルチェロ・マストロヤンニなどのイタリア俳優も…と考えだすと当時の日本人の憧れは海外に向けられていたんだなと、いろいろ感慨深い。
ネットはないし海外旅行も高額だったはずだし、映画が海外への窓だったんですね。

ルパン三世、コブラなどのキャラクターもベルモンドの影響を受けてるそうです。
美男子ではない2枚目半のコミカルな外見だけど中身がめちゃくちゃかっこいい、性別問わず憧れるっていうみんな大好きなキャラクター属性ですね。
つい昨年も特集上映が組まれて再上映されて、今後配信作品も増えるかも知れないので勉強不足なベルモンドの魅力を今いちど確認したいと思います。



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