やらないことを決めること
先日とあるひととの会話をしていて、その人に何気なく伝えたことが意外と大事だなということを感じたので記事にしてみます。
ズバリ
”やらないことを決めるということ”
学校教育を終えて、自ら大学で学んだり、専門学校で自ら学んで就職して社会人になるということだと思いますが、ひとつ大きな固定観念として
「”自分が”やらなければならない」
というのが強く根付いている気がします。
自分が行動してやり遂げる、与えられたことに対して、自分がどうやって解決しようというふうに考えるということです。
これについては過去培ってきた経験をもとに、自分からどうにかしようという非常に優れた能力である反面、自分だけで何もかもやるということについては、少し危険な面もあります。
一般的な例を用いて説明していくと、仕事というのは(部活などに置き換えても問題ないですが)
最初は自分のできることをこなしていくというのがほとんどだと思います。
1という仕事をしっかりと1で返すということの繰り返し。
そして積み重ねることで少しずつ大きな仕事も任せられるようになってきて、10という仕事に対して、時間と労力を使って10という仕事で返すように一生懸命取り組むと思います。
自分のスキルとか能力も積み重ねることで積み重なっていき、それを達成するスピードはどんどん早くなっていきます。
仕事がひとつずつ増えていくような環境であればそれはそれでいいのですが、大半はそうではなく、さまざまな小さいことから大きいことまでやっていかなければいけない。
1という仕事が積み重なって何十個にも膨らんで、
10という仕事が数個抱えた状態になって、、
自分のキャパシティというのを超えてきた時に、全てガラガラっと崩れ落ちてしまいます。コツコツと溜めないように少しずつ解消していくということは大事なことですが、ここで取る選択として、多くの人は他人を頼る、人に任せるということを覚えると思います。
これが管理職への第一歩みたいな形で、個からチームへ、そして組織へと影響の幅を広げていくステップになるのかと思います。
自分がやらなければいけない、から自分の仕事を他人ができるようにすることは間違いなく必要なことであろうと思いますし、自分にしかできないことというのは、自分が倒れてしまった時に取り返しがつかなくなるという危険性も孕んでいます。
ここで何が言いたいのかというと、選択についての話で、
「自分がやらない」
という選択をしてはじめているのです。
一見仕事なんだから自分がやらなかったらまずいではないか!
という声も聞こえてくるかなと思いますが、
「本当にその仕事はやる必要があるのか?」
「これは自分がやらなければいけないことのなのか?」
という問いをするのが大事だと考えています。
もちろんそこで必要な仕事というのを捨ててしまうのはまずいのですが、やる必要のない仕事なのかどうかということを考えることが大事です。
多くの人は、与えられた仕事をどうにかやろうとしていくのですが、
一旦やらないという選択
その場でステイする選択
他の誰かに頼る選択
というのが選択肢に追加されるとより良いのではないかと思います。
結果的にやらなかったことで短期的な不利益を被ることもあれば、最終的にやらなければならなかったことにもなるのかもしれないのですが、
自分のキャパが増えていくし、成長していくけども。
そのキャパを仕事の量というのは簡単に超えていってしまって、気づいたら取り返しのつかないことになってしまうこともしばしば。
私の知り合いでも、能力が秀でているからこそたくさんの仕事を任されて、体調を崩すまで気づかずにということがありました。
心も体も有限であり、仕事のみならず日常生活の中でもたくさんやることが多く、余裕があるひとの方が少ないはずです。
「やらないことを決めるという選択肢を持つこと」
から初めて、
「やらないことを決めていく」
という自分自身の中で必要なものを取捨選択していくということができるといいのではないかと思います。
日常の中でのやらないことの例としては
スマホを朝起きたら見るという時間を止める
テレビ・ニュースを見るのをやめる
いい人ぶることをやめる
できないことを誤魔化すのをやめる
一日中夢中に仕事をするのをやめる
みたいな形で少しずつやめると決める選択をすることがおすすめです。
そうやって余白を作って、また新しいことが来ても余裕のある自分ができるのかと思います。
それでは。
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