nazuna

子どものような好奇心をいつまでも 1955年生まれのおばちゃまです。

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最近の記事

植物図鑑*ミヤマキリシマ

九重*黒岩山〜大崩ノ辻久住山や中岳と1700m級の山脈が続く九重の山々だが、登山口である牧ノ戸峠の駐車場は1300mまで高度が上がる。 黒岩山はやまなみハイウェイを挟んでこれらの山とは反対側の1500m級の山である。熊笹の生い茂った眺望の良いトレッキングコースだが久住山等に比べると物足りなさを感じるのかマイナーなコースでもある。 今年のミヤマキリシマは尺取り虫の大量発生でお花は茶色に枯れてしまっているとのこと。唯一、上泉水山から回り込んだ大崩ノ辻の斜面は花つきが良いという

    • 植物図鑑*ミツマタ

      犬鳴峠福岡市郊外、久山から筑豊を通って北九州へと抜ける峠越えの道がある。 犬の遠吠えが聞こえてきそうなこの地名から怖い噂話にコト欠かない。 この峠を下った山手の杉林を入って行ったところに、人には<秘密>の ミツマタの群生地ある。 実は、私をこの<秘密>の場所に連れて行った友人は、知り合いから <秘密>と言われてここに誘われたという。 そして、彼女は<秘密>の場所に私を誘ってくれた。 黄金色に輝くミツマタの群生は寂しい山奥の斜面にひっそりと守られていた。 ミツマタの季節、この

      • 筑豊*嘉穂劇場

        単純でいて深い。あんたいい人だねって言われた時は どこまでも信じられてしまう怖さがある。一寸の裏切りも許さない。 許されてしまうと、どんな理不尽なことでも通ってしまう。 そんな私の偏見がこの町のイメージだ。 人間臭いストーリーがこの劇場によく似合う。 心から笑いそして泣く、私はそんな人間にはなれなくて一生を終えるのだろうな。 大正11年創建、昭和6年に再建された歌舞伎劇場。江戸歌舞伎劇場の典型ともいえる両花道とマス席を持った木造2階建り(収容人数1,200人) 明治時代に日

        • 植物図鑑*ハルジョン.ヒメジョン

          遠賀川白い糸状の花びらに花芯は黄色、マーガレットを小ぶりにしたような 可愛らしい花。川沿いの土手近くで育った私は、思い出す景色の中に この花がいつも映り込んでいた。 春先から咲き始めて暑い夏を超え、秋風が吹く頃までも彼女たちは 私の足元に常に咲いている。 実は春先から咲き始める花がハルジオン(春紫苑)梅雨を過ぎて咲き 始める花がヒメジオン(姫紫苑)。 風貌も、育つ環境も似ているこの2種類の花の違いがよくわからない。 わかるのは咲く時期が違うこと。 茎を切ると空洞か否か?花

        植物図鑑*ミヤマキリシマ

          植物図鑑*石楠花

          犬ヶ岳耶馬溪溶岩によるメサ.ビュートの複合山体。 一ノ岳.二ノ岳.主峰.三ノ岳と4つのピーク持つ険しい修験道の山です。 犬ヶ岳~笈吊間に天然記念物に指定されているツクシシャクナゲが自生している。 厳しい岩山ゆえに人が踏み込む登山道も規制されてしまうため自然が守られ ブナ.ミズナラ.楓の自然林が広く自生している。 尾根近くの急斜面を上り詰めると縦走道に鎮座する笈吊岩の鎖場。 ボルダリングさながらの大岩に足がすくむ。岩の上には山頂へ続く縦走道。 その両脇に大群生のツクシシャクナゲ

          植物図鑑*石楠花

          西国三十三巡礼第九番札所* 南円堂場興福寺

          西国三十三巡礼第九番札所* 南円堂場興福寺

          植物図鑑*コバノミツバツツジ

          井原山福岡県と佐賀県の県境に位置する井原山にコバノミツバツツジの群生がある。 コバとは小さい葉っぱ系の種類であること、幹は細く真っ直ぐに高く伸びる。 花の後に3枚の葉の芽が膨らんで名称通りのミツバとなる。 熊笹の生い茂った山頂付近はこの時期になるとコバノミツバツツジで薄いピンク色に彩られる。古場岳登山口から1時間ほどで井原山頂。山道は整備されているので歩きやすい。山頂は広く開けていて佐賀方面.玄界灘.福岡市内.背振の山々と360度の景色を眺めることができる。 躑躅*ツツジ花

          植物図鑑*コバノミツバツツジ

          植物図鑑*カノコソウ

          昨年の今頃、 カノコソウ.鹿の子.鹿子絞り。どんな花なんだろう? 会ってみたい。 植物の通称名は姿形や特徴でヒトがつけた名前。 <なるほど!>と含み笑いをしたり、ちょっとヒドくないって 同情したり、彼らには罪はないが、ヒトらしいコミニュケーション ツールだと許していただきたい。 <立花山づたいにある松尾山か白岳に咲いてる花>だだそれだけの情報で その山を目指した。一度目は道に迷い断念、翌日リベンジ。 人のあまり通らない山道を超え、辿り着いた山の頂上いっぱいに カノコソウの群

          植物図鑑*カノコソウ

          Mt.*俵山.南阿蘇

          2023.4.22 九州縦貫高速道路を<益城.熊本空港インター>で降りて 熊本.高森線方面へ この道沿いの町は熊本地震で大きな災害に見舞われた。 人々の生活は平常のように見えたが、まだまだ復興半ば 工事車両が土ぼこりを上げて行き交っていた。 前方山手の風力発電の風車まで上り詰めると 俵山登山口の俵山展望台駐車場(標高800m付近)に到着。 目の前に阿蘇山とそれを取り囲む外輪山の山々。ここ俵山も外輪山の一部である。 April 22, 2023, I took the Ky

          Mt.*俵山.南阿蘇

          熊野古道*ちょっとだけ中辺路 Kumano-kodou-2    

          八咫烏<Yatagarasu>熊野速玉神社<KumanoHayatama>湯の峰温泉前から熊野川沿いの道を新宮までバスで移動。 バスの中には数人の外国人観光客。彼らは船乗りばのある道の駅で下車。 ここから川の熊野古道16km(1時間半)の川下りで熊野速玉神社裏まで 行くようだ。 道の左手には熊野古道最難関と言われる小雲取越.大雲取越の山々が迫っていた。 1時間ほどで新宮に到着。ここからレンターカーで熊野速玉神社〜熊野那智大社に続く大門坂の駐車場へ移動。途中、紀伊勝浦の漁港でま

          熊野古道*ちょっとだけ中辺路 Kumano-kodou-2    

          西国三十三巡礼二番札所*紀三井寺

          西国三十三巡礼二番札所*紀三井寺

          熊野古道*ちょっとだけ中辺路 Kumano-kodou-1

          紀伊田辺駅関西国際空港から天王寺行きの普通電車で一駅 <日野根>で特急くろしおに乗り換えて1時間半。 紀伊田辺駅に着いた時は陽もすっかり暮れていた。 駅前から入り込んだ商店街は昭和の雰囲気を漂わせ さらに奥まった路地裏には酒場のネオンが軒を連ねていた。 10分ほど歩くと今日の宿泊ホテル<花屋>さんがあった。 明日は早い、近くのお食事処で遅い夕飯を済ませ早々に就寝。 早朝、駅前発<熊野本宮大社>直行バスは紀伊山地を山深く奥行っていた。 Kii Tanabe Station

          熊野古道*ちょっとだけ中辺路 Kumano-kodou-1

          西国三十三巡礼一番札所*那智山青岸渡寺

          晩年母が朝夕お祈りしていた仏さまが青岸渡寺で譲り受けた観音さまでした。 信心深い方ではなかった母だが朝夕のお勤めは心落ち着く癒しとなっていた ようだ。生前母と私はあまり分かり合えなかったように思えたが、この頃の 母と同じ年齢になって母の気持ちが少しだけわかる気がする。 母の遺品から見つけた西国三十三巡礼の御朱印帳。 母がたどった巡礼の旅、その一番札所に立ち寄りそして私の旅が始まる。 西国三十三巡礼神仏習合と廃仏毀釈廃仏毀釈(はいぶつきしゃく)

          西国三十三巡礼一番札所*那智山青岸渡寺

          西国三十三巡礼五番札所*葛井寺

          河内飛鳥時代に百済からの渡来者によって繁栄した。 王仁一族の辰孫が葛井連と改姓し氏寺として創建した。 紫雲山 葛井寺。勧進帳によると当時は2km平方メートルの 境内に東西両塔がそなわり七堂伽藍を有していた。 伽藍<garan> 伽藍とは僧伽藍という言葉を短くしたもので 僧が集まり住むところで修行をする清浄閑静な場所を示す言葉。 伽藍は俗世間との境界にあたる<山門><本尊を祀る本堂><仏塔><学習するための講堂><僧の住居は庫裏(くり)><食事をする場所で大黒様が祀られている

          西国三十三巡礼五番札所*葛井寺

          ♨︎武雄温泉*Takeo-onsen

          蓬莱閣Houraikaku明治から大正時代にかけての佐賀県出身の建築家辰野金吾の 晩年の作品である。 正面に楼門と複数の浴室と休憩室を配した木造建築の保養所。 It is a late work of Kingo Tatsuno, an architect from Saga Prefecture during the Meiji and Taisho periods. This wooden-built recreation center has a tower gate

          ♨︎武雄温泉*Takeo-onsen

          西国三十三巡礼七番札所*岡寺

          奈良県明日香村岡山の中腹にある 『東光山 真珠院 龍蓋寺』しかし土地の名から 『飛鳥の岡にある寺』として岡寺と呼ばれている。 日本最初の厄除け霊場として知られている。 飛鳥ハーフマラソン 2023.03.12(sun)岡寺に行きたくて、思いついた口実が飛鳥ハーフマラソン参加。 ハーフマラソンだからなんとかなるさと思いきや関西屈指の 激坂マラソンと判明。高低差300m。 制限時間が3時間半と少しゆとりがあるものの 私にとっては去年一年半余りの闘病生活からの復帰戦。不安でしかな

          西国三十三巡礼七番札所*岡寺