植物図鑑*カノコソウ
昨年の今頃、
カノコソウ.鹿の子.鹿子絞り。どんな花なんだろう?
会ってみたい。
植物の通称名は姿形や特徴でヒトがつけた名前。
<なるほど!>と含み笑いをしたり、ちょっとヒドくないって
同情したり、彼らには罪はないが、ヒトらしいコミニュケーション
ツールだと許していただきたい。
<立花山づたいにある松尾山か白岳に咲いてる花>だだそれだけの情報で
その山を目指した。一度目は道に迷い断念、翌日リベンジ。
人のあまり通らない山道を超え、辿り着いた山の頂上いっぱいに
カノコソウの群生。
こんなところに!!
ピンクががった小さな白い花の集合体が描く鹿子の模様は五月の柔らかな
光を浴びて風に揺れ、その中をたくさんの蝶たちが飛び回っていた。
桃源郷のような光景にしばらく呆然と眺めていた。
そして昨日、もう一度逢いたい。
愛しい人に逢いに行く気持ちで山に向かった。
群生地にはスムーズに辿り着いたが、花の数が減っている…………..
なぜ?なぜ?群生地はきちんとロープが張られて守られている。
幾分マムシ草の勢力が広がっているようにも見える。
なぜ?なぜ?を探りながら山を降りた。
高山植物は厳しい環境の中で順応して生きている。
気候の変化、最近は人的な森林伐採.土地開発.化学物質の飛来。
何が正義か、わからない時代だけど生命はバランスよく存在したい。
愛しいものも救ってあげられない悲しみとおごりで感情があふれた。
Valeriana fauriei BRIQUET
鹿子絞り
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー2023.4.30<SUN>
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