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週末にめぐる「鉄印帳」の旅⑤ ー東海編ー

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「鉄印帳」の旅第5弾は東海をめぐります。
比較的近い場所に集中、移動の列車が充実しているため、今回紹介する9つのプランの中で「鉄印」を1番多く集めることができる行程です。
とはいえ、目的の路線はほぼローカル線。運行本数が少ない路線があるのでそれなりに注意が必要です。

名古屋には「ひつまぶし」「きしめん」「味噌煮込みうどん」「味噌カツ」…と、たくさんのご当地グルメがあります。また、信楽では「たぬき丼」、関では「関あゆ丼」「関うな丼」、豊橋で「あんかけスパゲッティ」が。
帰路につく前に浜松で「浜松餃子」や「うなぎ」が楽しめます。「さわやかのハンバーグ」も外せませんね!

1日目

🚅東京7:30発 東海道新幹線 のぞみ11号博多行き 名古屋で下車

START 9:30 JR関西本線 名古屋駅

🚊名古屋9:37発 関西本線 快速みえ鳥羽行き 鈴鹿で下車
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大都会・名古屋からディーゼル車両で出発です。

📓伊勢鉄道

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名古屋から南紀方面へ短絡する目的で関西本線の河原田駅から紀勢本線の津駅の間を結んだ旧国鉄伊勢線。幹線的位置付けだったにもかかわらず運行本数で並行している近畿日本鉄道に叶わず国鉄から見放された形で1987(昭和62)年に第3セクター・伊勢鉄道にに転換されました。
第3セクター転換後は全線単線だった路線の一部が複線化したことにより輸送力を増強、南紀方面へのJR特急や快速の乗り入れ、沿線の宅地化も進んだことにより現在は黒字経営に転じています。

伊勢鉄道の途中駅では唯一の有人駅である鈴鹿駅。JRから直通運転を行う特急南紀や快速みえを含めたすべての列車が停車する唯一の途中駅です。
沿線にはF1グランプリでお馴染みの鈴鹿サーキットがあり、HONDAが誇るオートバイ・スーパーカブの生産拠点でもあります。

📓鈴鹿駅 ⏱9:50-16:30
伊勢鉄道HP

鈴鹿駅滞在時間:約40分

🚊鈴鹿11:00発 伊勢鉄道 四日市行き
🚊四日市11:42発 関西本線 快速亀山行き
🚊亀山12:14発 関西本線 加茂行き 柘植で下車
🚊柘植13:01発 草津線 草津行き 貴生川で下車
🚊貴生川13:34発 信楽高原鐡道 信楽行き
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裏の幹線・関西本線経由で草津線、信楽高原鉄道を乗り継ぎます。裏の幹線ですがローカル色満載の風景とディーゼルサウンドを楽しみながらの移動です。

📓信楽高原鐡道

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貴生川駅と信楽駅を結ぶ旧国鉄信楽線が1987(昭和62)年に第3セクターに転換された信楽高原鐡道。延長14.7kmの沿線は緑深い信楽高原の急勾配を走り抜け、素朴な風景を楽しむことができます。

信楽といえば信楽焼! 日本六古窯の1つに数えられ、たぬきの置物が有名ですね。信楽駅のホームには様々なたぬきが、改札の外では高さ5mの巨大だぬきがお出迎えしてくれます。駅周辺にはたくさんの窯元があり、気軽に窯元めぐりを楽しむことができます。

📓信楽駅 ⏱10:00-17:00
信楽高原鐡道HP

信楽駅滞在時間:約1時間

🍴たぬき丼

🚊信楽14:54発 信楽高原鐡道 貴生川行き
🚊貴生川15:21発 草津線 草津行き
🚊草津15:52発 東海道本線 新快速長浜行き 米原で下車
🚊米原16:30発 東海道本線 新快速豊橋行き 大垣で下車
🚊大垣17:28発 樽見鉄道 樽見行き 本巣で下車
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草津から大垣まで東海道本線の新快速に乗車。快適に移動できる区間です。

📓樽見鉄道

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大垣駅と神海駅を結ぶ旧国鉄樽見線が1984(昭和59)年に第3セクターに転換された樽見鉄道。1989(平成元)年には未成区間だった神海駅から樽見駅まで延伸開通し現在の樽見鉄道となりました。
沿線には日本三大桜の一つであり国の天然記念物である淡墨桜が有名ですね。開花時期に合わせて臨時列車の運行や列車の増結が行われます。

2006(平成18)年まで住友大阪セメント岐阜工場からの貨物を取り扱っていた本巣(旧美濃本巣)駅。当時は駅の北側に専用線がつながっていました。
駅構内には樽見鉄道の本社と車両基地が併設されています。

📓本巣駅 ⏱5:30‐23:20
樽見鉄道HP

本巣駅滞在時間:約30分

🚊本巣18:28発 樽見鉄道 大垣行き
🚊大垣19:08 東海道本線 新快速豊橋行き 岐阜で下車
🚊岐阜19:45発 高山本線 美濃太田行き
🚊美濃太田20:34発 長良川鉄道 美濃市行き 関で下車
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翌日の行程を考えて長良川鉄道まで押さえておきたいので頑張りどころです。大垣まで戻り、東海道線、高山本線、長良川鉄道と乗り継ぎます。

📓長良川鉄道

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長良川鉄道は、美濃太田駅と北農駅を結ぶ旧国鉄越美南線が第3セクターに転換された路線です。着工時は越美線として越美南線と福井県を走る越美北線を結ぶ計画でした。両線の末端・北農駅から九頭竜湖駅までは結ばれることなく終わり、岐阜県側の越美南線は1986(昭和61)年に第3セクター転換となってしまいました。
沿線には郡上おどり、白鳥おどりといった有名なお祭りがあり、夏の徹夜踊り開催時には全国からたくさんの観光客が集まります。

鵜飼いで有名な関市。関(旧美濃関)駅は地域のハブ駅で、1999(平成11)年から2005(平成17)年まで名古屋鉄道美濃町線が乗り入れていました。駅に隣接する関シティターミナルからは名古屋や新宿を結ぶ高速バスが発着しています。

📓関駅 ⏱6:00‐22:00
📓郡上八幡駅 ⏱9:00-17:30
長良川鉄道HP

関駅滞在時間:約10分

🍴関あゆ丼 関うな丼

🛏関駅周辺

2日目

🚊関6:50発 長良川鉄道 美濃太田行き
🚊美濃太田7:19発 太多線 多治見行き
🚊多治見8:02発 中央本線 中津川行き 恵那で下車
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長良川鉄道の末端まで足を延ばせませんが、日が明けた早朝の車窓を楽しむことができます。美濃太田から太多線、中央本線を乗り継ぎ恵那に向かいます。

📓明知鉄道

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恵那駅から明智(旧明知)駅までを結ぶ旧国鉄明知線が1985(昭和60)年に第3セクターに転換された明知鉄道。約25kmの区間には普通列車のほか、急行大正ロマン号が1日1往復運行。下り明智行き列車には食堂車として連結、4~9月は「寒天列車」9~11月は「きのこ列車」12~3月は「じねんじょ列車」のプレートを掲げて運行されています。車内では地産地消食材を使った食事を堪能することができます。

2008(平成20)年に開業した新駅・極楽駅。周辺に商業施設が集中していることから、利便性向上を目的として設置されました。かつて近隣にあった極楽寺にちなんで命名された極楽駅の駅舎には觔斗雲を掲げた待合所、後光が差すように写真撮影できるスポットなどが設置され、途中下車を楽しむことができます。

📓恵那駅 ⏱7:30‐21:00
📓明智駅 ⏱5:00-22:00
📓岩村駅 ⏱10:00‐18:00
明知鉄道HP

恵那駅滞在時間:約45分

🚊恵那9:15発 明知鉄道 明智行き 極楽で下車
🚊極楽9:48発 明知鉄道 恵那行き
🚊恵那10:28発 中央本線 快速名古屋行き 高蔵寺で下車
🚊高蔵寺11:11発 愛知環状鉄道 岡崎行き 中岡崎で下車
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明知鉄道を恵那駅から極楽駅まで往復乗車、高蔵寺駅から愛知環状鉄道に乗車します。

📓愛知環状鉄道

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岡崎駅から高蔵寺駅を結ぶ愛知環状鉄道。1988(昭和63)年に旧国鉄岡多線開通区間である岡崎駅から新豊田駅間が第3セクターに転換、旧国鉄岡多線未成区間だった新豊田駅から瀬戸駅間、同じく未成線だった瀬戸駅から高蔵寺までの旧国鉄瀬戸線が延伸開業しました。
岡崎駅から新豊田駅を結ぶ転換区間はトヨタ自動車の自動車輸送を目的として開業しましたが、国鉄末期に休止されたことが第3セクターに転換する大きな原因となったようです。
第3セクターに転換後に単線だった路線を徐々に複線化し運行本数を大幅増発、2004~2005(平成16~17)年に開催された愛知万博の会場アクセス拠点駅となったこと、トヨタ自動車がマイカー通勤から公共交通機関利用に転換したことで三河豊田駅と新豊田駅の間でシャトル列車の運行が始まりました。
旧国鉄時代に比べ利便性が格段に上がった愛知環状鉄道は、現在では第三セクター鉄道の中でも指折りの黒字路線となりました。

中岡崎駅は住宅街にある高架駅です。名鉄名古屋本線・岡崎公園前駅と隣接、東口ロータリーを共有しています。徳川家康公が生誕した岡崎城が駅から徒歩約10分の場所にあります。

📓中岡崎駅 ⏱始発ー終電
📓三河豊田駅 ⏱始発ー終電
📓新豊田駅 ⏱始発ー終電
📓瀬戸口駅 ⏱始発ー終電
📓瀬戸市駅 ⏱始発ー終電
📓北岡崎駅 ⏱7:00-12:30 14:30-19:15
📓八草駅 ⏱6:10ー終電
愛知環状鉄道HP

中岡崎駅滞在時間:約20分

🚊中岡崎駅から岡崎公園前駅まで徒歩約3分
🚊岡崎公園前12:43発 名鉄名古屋本線 東岡崎行き
🚊東岡崎12:47発 名鉄名古屋本線 快速特急豊橋行き
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名鉄で豊橋駅まで、名物で腹ごしらえしましょう。

🍴あんかけスパゲッティ

🚊14:07発 東海道本線 浜松行き 新所原で下車
🚊14:23発 天竜浜名湖鉄道・天浜線 掛川行き 天竜二俣で下車
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いよいよ今回ラストの路線です。新所原駅から浜名湖に沿って走る天竜浜名湖鉄道の車窓を楽しみましょう。

📓天竜浜名湖鉄道

出典

掛川駅から新所原駅を結ぶ、東海道本線が不通になった場合のバイパス路線として建設された旧国鉄二俣線が1987(昭和62)年に第3セクターに転換された天竜浜名湖鉄道・天浜線。静岡県内で唯一全線非電化で、列車は全て各駅に停車する普通列車のみが運行しています。
沿線の駅舎やプラットホーム、橋梁などの施設や建造物の多くがが国の登録有形文化財に登録されています。

天竜二俣(旧遠江二俣)駅は天竜浜名湖鉄道の本社がある駅です。国の登録有形文化財に登録された駅舎、プラットホームのほか、転車台や扇形車庫などが構内にあり、ノスタルジックな雰囲気を楽しむことができます。

📓天竜二俣駅売店 ⏱9:00-16:00
天竜浜名湖鉄道HP

天竜二俣駅滞在時間:約1時間

🚊天竜二俣16:34発 天竜浜名湖鉄道・天浜線 掛川行き 西鹿島で下車
🚊西鹿島16:48発 遠州鉄道 新浜松行き
🚊新浜松駅から浜松駅まで徒歩約5分
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ラストは遠州鉄道に乗って浜松まで向かいます。

GORL 17:30 東海道本線 浜松駅

🚅浜松18:17発 東海道新幹線 ひかり516号 東京行き

主要都市からのアクセス

AkiNaが首都圏在住のため、本文中は首都圏発着で紹介してます。
こちらでは主要都市からのアクセスを簡単に紹介します。

大阪から
<往路>🚅新大阪8:30発 東海道新幹線 のぞみ2号東京行き 名古屋で下車
<復路>🚅浜松17:51発 東海道新幹線 こだま739号 新大阪行き 
名古屋で下車
    🚅名古屋18:47発 東海道新幹線 のぞみ53号博多行き 新大阪で
下車

名古屋から
<往路>なし
<復路>🚅浜松17:51発 東海道新幹線 こだま739号 新大阪行き 
名古屋で下車

福岡から
<往路>🚅博多6:00発 東海道新幹線 のぞみ2号東京行き 名古屋で下車
<復路>🚅浜松17:51発 東海道新幹線 こだま739号 新大阪行き 
名古屋で下車
    🚅名古屋18:47発 東海道新幹線 のぞみ53号博多行き

札幌から
名古屋での前泊がおすすめです。
<往路>前日:🛬新千歳空港発から中部国際空港まで
<復路>🚅浜松18:17発 東海道新幹線 ひかり516号 東京行き 品川で下車
    🚊品川19:54発 京急本線 快特羽田空港第1・第2ターミナル行き
    🛫羽田空港発 ADO39 新千歳空港行き

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