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リーダーに必要な資質

組織って面白い。人が大勢かかわると多くの場合、グループ全体が活発に動いているグループと、リーダーばかりが動いて、うまく機能していないグループがでてくる。

活発なグループは自然と仲が良くなり、ちょっとしたお茶会なども開催して楽しそう。

そうではないリーダーは、常に孤高となりがちだ。だからなのか、とても怒っている。いや、あきらめているのかなあ、組織に対して。とにかく大変そうなのに、みんなは見て見ぬふりをする。

同じ意識のもと集まったはずなのに、どうしてそういうグループが生まれてしまうんだろう……と考えたことがあった。

そんなある日、ある組織のトップの人が「あそこのリーダーは、以前に本部リーダーをやっていたことがあったと前面に出すから、人がついてこないんだよね」と言っていた。

「俺は経験があるから、任せて!」というタイプのリーダーは頼もしいけれど、人はついてこないのかしら?
と思っていたら、その通りだったのか……その方から「みんなが動いてくれない」と嘆きの連絡を受けたことがあった。

あまりにも強いリーダーシップは、「その人に任せておけば安心」「私なんて何もできないし」という気持ちを生みがちなのかもしれない。

後日、その方のグループに、トラブルが発生した。(組織外の)他者の介入により、予定変更が必要になったというのだ。組織の主旨を考えると、受け入れせざるを得ない要請だった。

そのリーダーは非常に怒った。予定変更は、受け入れられない。調整できない。こんだけ大変な思いをしているのに、どうして土壇場になってこんな状況になるんだと(結局、受け入れるのだけど……)。

話を聞いて、以前にも「それはできない」的なニュアンスの言葉を言われたことがあったなあと、思った。

私はフリーランスで仕事をしている。そのためか、難しい要求をされることも多々ある。すべて「できません」とお答えしていると、仕事にならない。だから常に「それは難しいけれど、こういう方法はいかがですか?」と打開策を探す癖がついている。

人は多くの場合、与えられた範囲内でできることをするしかない。与えられていないステージを開拓したいなら、自分でガツガツと進んでいくしかない。「できません」「無理です」で思考停止している暇なんてない。

できる方法を探す。
それって、すごい大切なことなんだなあとその方の話を伺って感じた。

ちなみに私の知っている組織のトップの人はいつも「できない方法を探すより、できる方法を探そう」と考えるタイプ。だからか、みんな仲がいい。

きっと、リーダーに必要な資質は「できる方法を探す」といったプラスを見つめる力なんだろうなあ……。

そう感じた、昼下がり。

しかし、すごい雨。大丈夫かな……。





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