最終決戦！

勇者ヨシオはとうとう魔王の城の前までたどり着いた。ヨシオは台風で雨風が叩きつける中、最後の町を出発し、そして魔王の城の前にある小島でしばしの休息をとることにした。ヨシオはテントを張って中に入ると最終決戦に備えた心の準備をはじめた。テントの中でヨシオは目を閉じてこれまでの苦難を振り返る。この長い旅路でいろんなことがあった。死にかけた事は何度もある。怪しいぱふぱふ娘に誘惑され魔物にされかけたことだってある。しかし彼はその度に乗り越えてきた。勇者の剣で目の前の苦難に打ち果たして来たのだ。
ヨシオは目を開け、休息などはいらない、一刻も早く世界を平和にしなければとテントを出たのだが、なんと目の前の魔王の城へ続く橋が台風で流されてしまっていたのだ。ヨシオはこのありえない事態に動揺してあっと叫んだ。そしてまさかと思い、後ろの最後の町へ戻る橋は無事かと確認したら、恐ろしいことにこっちの橋も流されてしまっていたのだ。ヨシオは完全に島に閉じ込められてしまった。もはやどうすることも出来なかった。ヨシオは泳げないので泳いで渡ることなど到底不可能だ。ヨシオはとにかくこの状況から逃れたかった。ここに閉じ込められてたら死んでしまう。そのなる前に！
ヨシオは魔王の城に向かって思いっきり叫んだ！

「僕は勇者ヨシオだ！お願いだ！一刻も早く僕を助けてくれ！ボートでもなんでもいいから僕を安全なところに連れ出してくれ！このままだと僕はほんとうに死んでしまう！助けてくれるなら僕はなんだってする！だから僕を助けてくれ！」