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読んだ本の感想をnoteに書いてみませんか?

本を読んだからといって感想などでてくるわけではない。というより本をまともに読めないのに感想なんかかけるわけがないのだ。だけど感想を書けと人は言う。本を理解するには何度も読んで理解すること。親切な人が僕にそう教えてくれた。そうしたら一度読んでわからなかったことがわかるようになるから。僕は今それを実践しているのだが、全く何もわからない。中を開いてもただ文字の羅列が並んでるだけだ。僕はもう暗号でも解くように必死に文字を凝視した。だが何もわからない。どうしてわからないのか。どうして何も見えてこないのか。僕は考えに考えた挙げ句一つの解決策を思いついた。僕は本をコンロへ持っていった。そしてコンロの火をつけて本を炙ったのだ。こうすれば隠された文字が透かし彫りになって見えてくるに違いない。これで本が読めると思った瞬間だった。本は燃え、そして火が僕のシャツに移ってしまった。僕は慌てて水道の蛇口を開けて袖の火を消したが、しかしもう遅かった。台所はもう火の海だったのだ。

結局僕の家は全焼して本を読むどころじゃなくなってしまった。もう二度と本は買わないし読まない。そう決意した15の夜だった。


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