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意識の高い女の一週間 日曜日

今日は日曜日。というわけで今回で私の記事は一旦終了するが、近いうちにまた意識の高い記事を書くつもりなので良かったら読んでもらいたい。

さて昨日の夜に見事私に二度の大恥を書かせてくれた例のパートナーのことだが、彼は私の突発的な生理現象を笑い、「屁をこいた! 意識の高いお前が屁をこいた!」と何度も人を指差して笑った。私が怒ると、「俺、安心したんだよ。意識の高いお前でも屁をこくんだなって!」って私の肩を抱き寄せて妙に甘い調子で囁いてきた。なんてことなの。こんなシュチュエーションでセックスを求めるなんて! 私は彼を突き飛ばそうとしたけど、何故かてに力が入らない。結局私は彼の誘惑に負けてそのまま彼とセックスしてしまったのである。何故彼とそのままセックスしてしまったのだろうかと、私は考える。意識の高さが内なる衝動に負けてしまったのだろうか。やっぱり自分はまだまだ修行不足。生理現象という弱みにつけこまれそのままセックスしてしまうなんて。これからは生理現象に気をつけなければ。意識の高い女で居続けるために。

というわけで私は昨夜作り上げた計画を早速パートナーに実行することにした。もう昨夜のような失敗は侵さない。私は彼を意識の高い人間にするために徹底的に教育を施すことにした。まずは私の読んでいる女性心理の本を百冊ぐらい読むように命じたけど、彼は俺は字が読めないから無理だと言い出したのだ。なんてバカな人間なのだろうか。これで良く大学を出れたものだ。仕方がないので私は彼の目の前で読み聞かせたのだが、なんと彼は読んでいる間に寝てしまったのだ。もう私は呆れ果てじゃあどうしたらあなたは私の言っていることを聞いてくれるのよ! と問いただしたら彼はまた妙に甘ったるい顔をして私に囁いた。

「やっぱり体でわかり合うしかねえんじゃねえか? 体ならダイレクトにお互いのことがわかるぜ」

私はこの言葉に呆れ果て、何が体だと彼をベッドに縛り付け、徹底的に再教育を施すために彼にヘッドホンを付けると、マイクで延々と女性とはなにかに語り聴かせたのである。


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