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幸せすぎて

悲しくなるの。と彼女はつぶやいた。僕がどうして?と聞くと、彼女は逆にあなたはそんな気持ちになったことないのと聞き返してきた。僕はないとハッキリいい、君はどうして幸せなのに悲しくなるのかと聞いた。すると彼女は幸せすぎるとこの幸せが長く続かないんじゃないかって思ってしまうと涙を流して言った。僕は俯いて目に手をあてる彼女が愛おしくなっききて、彼女をまっすぐ見て言った。

「大丈夫だよ。僕は君から決して離れたりしないから」

 彼女は僕の言葉を聞いてこちらをまじまじと見た。そして恥ずかしそうな顔をしてこう言った。

「あの、あなた何言ってんの?いつ私があなたとつきあったのよ。私幸せすぎてモテないあなたみたいなバカにも幸せをあげたくてしゃべってしまうのよねぇ〜!ああ彼といると幸せすぎて不幸が起こるって悲しくなっちゃうのよぉ〜!ああ!愛しているわぁ〜!」


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