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鼻についての話 The Nose Knows

2020年も残り1ヶ月ちょっとになりました!今年は、世界中がウイルスによって大きく揺れた年でしたね。そんなウイルスから身体を守るためのフィルターとなり、免疫力に大きな影響を与えるのが「鼻」です。視覚や聴覚の大切さはわかりやすいけれど、鼻の主要な働きについては、深いところまで理解されていないような気がします。

実は私も鼻については、今まで理解が乏しかったので、この記事を書くことで勉強になりました。

「もしも五感のどれかが不自由になるとしたら、どれを選ぶか?」なんていう究極のシナリオが出されたら、そんなに日常生活に支障を与えないように見えてしまう嗅覚や触覚を選んでいた私ですが、今はそんなに簡単に鼻を見捨てないはずです!

今日は、そんな存在感が若干薄めの「鼻」にスポットライトをあてていきます!

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鼻の2つの機能

鼻には「呼吸」と「嗅覚」という2つの主な機能があります。この2つの機能は、私たちが危険から身を守ったり、生きていくためにとても大切な役割をします。

その他にも鼻は味覚を感じるのにも大きな役割を果たしています。だから、嫌いなものを無理して食べる時に鼻をつまむのは、その食べ物の味を感じないために実はとっても有効な手段だったんですね!

口呼吸 vs 鼻呼吸

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口でも呼吸はできますが、普段の呼吸においては、鼻呼吸を使う方が健康的だと言われます。鼻から呼吸をすると、吸い込む空気に適当な湿度や温度を与え、空気中に漂う雑菌や埃の遺物を鼻腔内の毛や粘膜によって呼吸器を保護してくれるので、身体に優しいのです。

風邪やアレルギーで鼻が詰まっている時には、口で呼吸をすることになってしまいますが、口呼吸を日常的に続けてしまうと、身体に悪影響を及ぼします

口呼吸だと楽に肺に酸素が取り込めるため、必要以上に二酸化炭素を排泄して、血液中の二酸化炭素の濃度が低下してしまいます。その結果、酸素を身体全体に届けにくく状態にさせ、代謝が低下して、疲れやすく、不安にもなりやすくなります

また、口はフィルターなしで空気を通すので、喉や気道の炎症を起こしやすくなり、口臭も強くなり、免疫力も落ちます。それから、いびきや睡眠時無呼吸を起こしやすくなり、睡眠障害の原因にもなります

呼吸が肝心と言われるヨガにおいても、鼻から呼吸を続けるのが基本です。ただし、運動量が高めのホットヨガをしている時や、身体をリラックスさせたい時や、呼吸法をする時などの特別な場合は、口呼吸を意識的にすることもあります。

嗅覚の大切さ

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嗅覚は人間の五感の中で大脳新皮質を介さずに大脳辺縁系に直接伝わる唯一の感覚です。大脳辺縁系は、食欲や情動や記憶など本能的な機能を司る部位です。香りの情報はダイレクトに、そして急速的に脳に届き、過去の経験と結びついて、それがどんな匂いなのかを的確に判断します

焼き立てのパンやクッキーの香りを嗅ぐとそれを食べたくなったり、昔好きだった人の香水の匂いがしたら、その思い出が蘇って胸がキュンとしたり、ミントの香りを嗅いで憂鬱な気分が爽快になったりするのは、嗅覚が持っている本能的な感覚を映し出しているのです。

「嫌だなぁ!」とか「臭い!」と顔を背けたくなるような匂いというのは、実は鼻が本能的に私たちを守ってくれる働きをしてくれています。「嫌な匂い!」と感じることで、腐っている食べ物を捨てたり、有害な化学用品を避けたり、煙から離れたりというのは、無意識のうちに鼻が身体を守ってくれている証拠なんです。

その反対に、脳が「良い香り」とか「好きな香り」と判断したものを積極的に嗅ぐことは、心身へとても良い影響を与えます。そのような心地良い香りの情報は、自律神経活動、免疫活動、ホルモン分泌をコントロールしている視床下部へと伝わっていきます。脳がリラックスした良い状態を保つように促し、感情を理想の状態にコントロールさせ、自律神経やホルモンバランスを整え、免疫力を上げてもくれます。

コーヒーの香りの効果

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コーヒーを飲まない人でも、コーヒーの匂いが好きな人も多いのではないでしょうか?私もそんな1人です。杏林大学の古賀教授による実験結果から、コーヒーの香りは「癒し」と「集中力」を高めるという効果があることがわかっています。

例えば、グァテマラやブルーマウンテンの香りには、脳内のα波の量を増加させ、リラックス効果があります。ブラジルサントス、マンデリン、ハワイコナの香りは、脳の活性化、情報処理のスピードアップ効果があります。

カフェで仕事や勉強がはかどるのは、コーヒーの香りの効果もあるんでしょうね!

アロマセラピー

アロマセラピーとは、そんな香りの効果を活かして、精油(エッセンシャルオイル)を利用した芳香療法です。100%天然の芳香植物から抽出した香りの成分がもたらす様々な作用を利用することで、薬に匹敵するほどの効果が出ることをつかった療法です。

精油(エッセンシャルオイル)は成分が凝縮されているため、微量でも効果が期待できるそうです。植物を使ったナチュラルな療法だから薬のような副作用もありません!サロンに通わなくても、ちょっとした知識があれば、簡単に生活に取り入れることもできます!

アロマセラピーの効能

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アロマセラピーの効能には、消毒・殺菌作用、疲労回復、冷えや凝りや筋肉痛の緩和、不眠解消、ホルモンのバランスをとる作用、リラックス効果、鎮静作用、免疫系刺激作用など様々あって、鳥取大学の研究では、高齢者に28日間アロマセラピーを実施したところ、認知機能に大きな回復が見られたといいます。

アロマセラピーの3つの経路

アロマセラピーには、次の3つの経路で精油を身体に取り込み、心身に効果を生み出すことができます。

1. 呼吸によって鼻から香りの成分を取り込む
2. 呼吸によって肺から取り込む
3. マッサージなどで皮膚に塗って取り込む(ただし、肌に使う場合はパッチテストをしたり、薄めてから使うべきです!)

どのルートであっても、香りの成分は想像以上に素早く身体に吸収されていきます。アロマセラピーの魅力の1つがこの即効性です。もう1つの魅力は、簡単で副作用もないのに、比較的に誰にでも体調や気分の変化によってその効果を感じやすいということです。

精油の選び方

それぞれのアロマによって違う作用をする成分が含まれているから、自分の悩みにあったアロマを選ぶのが良いと言われます。でもそれよりももっと肝心なのは、実際に香りを嗅いでみて、自分が心地よく感じるものを選ぶことです。

あと、猫を飼っている人は、猫にとって害のあるアロマも多いので、選ぶ時は気をつけた方が良いようです。

ペッパーミントオイル

歯磨き粉やガムに使われていて私たちにとってかなり身近なミントは、私が好きな香りの1つです。

ミント特有のスーッとした清涼感がある他、防虫効果、消臭効果、除菌効果、リラックス効果などさまざまな効用があって、ウイルスをシャットアウトしたい今の時代には最高のアロマです。

普段の生活でも役立つたくさんの使い道があります。

*5~10倍に薄めたもの(エタノール水で薄めます)をスプレーボトルに詰め、マスクの外側のアゴ部分にシューッと吹きかけると使っているマスクに爽快感を感じられます。薄めるのが面倒な人は、スプレータイプを買って、マスクからちょっと離してシュッとする方が直接かけるより刺激が少なくて良いです。
*水に数滴たらしてタオルをその水に濡らして絞ると、ミントの香り爽やかなおしぼりができます。暑い時に涼しい気分になります。
*薄めたものを網戸や衣服にスプレーすると、虫避けになります。
*花粉症や鼻づまりがつらい時、お風呂に数滴入れて芳香浴をすると、鼻の通りがよくなります
*ゴミに数滴たらすだけで嫌な匂いを抑えることができます。

食用に使えるオイルを選ぶと、もっともっと楽しめます!

*紅茶にほんの少し加えて、ミントティーにする。
*フローズンヨーグルトやアイスクリームやチョコレートにミントフレバーを付けるのに使う。
うがいをする時に水を入れたコップに軽く1滴いれる。

ちなみに北海道出身の私のイチオシは、北見ハッカ油です!スプレータイプなので持ち運びも楽だし、食用なので安全です!ギフトとして、よくプレゼントにもしています!

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いつも長めの私の記事ですが、最後まで読んでいただいてありがとうございました!皆さんが、残りの2020年、そして2021年も鼻を大切にして、心身ともに健康でいられることを願っております。

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