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人がはまる、お金の怖い罠【メンタル・アカウンティング】

■メンタル・アカウンティングとは

メンタルアカウンティング(Mental Accounting)とは、
人がお金に関して何か意思決定をする際に、
様々なことを勘案して総合的(合理的)に判断するのではなく、
狭いフレームの中で判断してしまうことをいいます。

要するに、人は自分の持っている全体の資産を考慮に入れながら
金銭のやり取りをするのが苦手
、ということです!

メンタル・アカウンティングは「心の会計(心の家計簿)」とも呼ばれます。

私たちはそのお金の使い道や出所といった、
主観的な判断基準に従ってお金の取り扱い方を変えているんです!


■メンタル・アカウンティングの例

・クレジットカードに未返済のローンを抱えているのに、他の自分の欲望を満たすために別でお金を蓄えている
・遺産が入った時、それを奨学金や学生ローンの返済に充てるべきだとわかっているのにしなかった

カンザス州立大学の准教授で、金融心理学を専門に研究しているブラッド・クロンツ心理学博士は次のように述べています。

" 私たちは、手持ちのお金や資産をひとつの容器に入ったものとして見るのではなく、複数の容器にバラバラに入ったものと考え、それぞれに対して特別な意味を与えます。"



■メンタル・アカウンティングの対処法

人間にお金を非合理的に使ってしまう弱さがあると認識いただけましたか?

では次はその対処法についてです!

まず、メンタル・アカウンティングは無意識で行われてしまうため、メンタル・アカウンティングを減らすことはできてもなくすことは難しいです。

ですが、その特徴である、お金を複数バラバラな容器に入ったものと考えるということは利用できます!

例えば、

・子供の養育費や老後資金など具体的な目的をもって預金口座を作ること
・クレジットカードのローンが残っていても、『非常用の預金口座』を作ること

など、自身の目の前の欲望ではなく、人生において必要なもののため、
自分の人生をカバーするため
に口座を使い分けたり、
ばらばらに管理することはむしろ、よいことです!


今回はここまでにします!
いつも読んでいただきありがとうございます!

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