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海底散歩3

確かめるために、もぐろうとすると、向こうからやってきた影が、顔を出した

プハー




なんと、影の正体は、男の人だったのだ!

誰???とみさきは思った。20歳前後の青年。みさきの知らない人だ。


その男の人は、

「人間?」

とみさきに尋ねた。

「え、うん」

と答えたみさきは、変な質問、と思った。

その男の人は、「人間かあ。きいたことあるなあ」と言いながら、頭をかいた。

いや、でもほんとにいるんだねー

と感心したように呟いている。


みさきは、まさか!と思って水の中にもぐった。

そして、みさきは、見た。

男の人には、青いヒレがついていた。

海の青さに負けないくらい、綺麗な水色だ。

そして、太陽の光に照らされてキラキラ光っている。




男の人魚だ。とみさきは思った。


みさきは、プハー、と水面に顔をあげると、

逆に、「人魚??」

ときき返した。

「人魚です。」

と答えた男の人は、本当に、どこにでもいそうな青年だった。

上半身までは。

「どうやってここに来たの?」

人魚は尋ねた。

「わかんない。。飛び込み台から飛び込んだら、ここにいたの。」と、みさきは答えた。

「そうなんだ。ここは、大陸から離れてるから、めったに人間は来ないんだ。

船で来るには、1ヶ月もかかるからね」


「そうだったんだ、、」みさきは答える。

通りで、一面の青。

浜辺がありそうな気配もないわけだ。

男の人魚さんは、「僕の名前は、リアム。よろしくね」と言った。

「うん!」みさきは答える。

リアム、、聞いたことのない名前

でも、よかった!まさか、こんな場所に人がいるなんて

あ、人じゃない、人魚か。

「僕についておいでよ」

そういうと、リアムは笑った。

ぽちゃん、と水の中に顔をつける。

みさきも、水をに顔をつけると、リアムが、スーと、泳いで行くのが見えた。

そして、こちらを振り返る。


みさきたちは、冷たい水の中を泳いでいった。









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