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そらのうた

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2020年8月の記事一覧

君の素顔

夏に雪が降るわけないよ
もし叶ったら奇跡と呼ぶだろうね

空想は無料
実現には労力やら時間が必要だ

雪は冬の代名詞
強がりは君の代名詞

君がふとした瞬間に張りつめた虚勢を
外してくれと願うばかり

無理しなくていいんだよ
たまには弱さを晒してよ

でも都合の悪い言葉はフィルター除外
この声が届いてと願うばかり

前を向く君とは違う側面を
ありのままの姿を見せてくれたら

そんな君も綺麗だよ

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季節を感じて

季節の香りがするって一体なんのこと?
感受性に乏しい僕は君の言葉に頷けなかった

今から雨が降るよと言っては
本当に雨が降って君は予言者か何か?

そこそこの田舎育ちなのに僕は分からなかった

まるで君だけが世界に呼応しているよう

意味を持たない劣等感を覚えた僕は
目に見えない君との距離にいたく苛まされた

根拠は無いけど
君が吹くしゃぼん玉は春風に運ばれて
どこか誰も知らない南の島に着地しそう

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願わくばこの声が

言葉一つで君を象る
言葉一つで世界を切り取る

言葉には対象を揺らす力がある

君に向けるそれが
淡雪のように優しく降り注げたら

君に向けるそれが
舞い散る桜のように記憶に留められたら

どうしてさ

意図した通りに伝わらないで
笑顔が溢れないから
伝達が難しいから

世界は複雑を極めるのだろうね

君に届くかな 僕の声は
君に伝わるかな 僕の想いは

この胸に閉じ込めた感情を吐き出して
季節を

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夏の空のような

心に余白があればいいのに
もっと君で埋め尽くせたらな

脳のメモリが増えればいいのに
君との時間をずっと覚えられたらな

忙しない日々の中
返信が遅くなったり
電話越しの声で疲れが吹き飛んだり

春夏秋冬季節の匂いが脳を刺激する度
積み重ねた思い出が過ぎる

これからも思い出を

晴れた夏の空のような
若い色で心が占められますように
#詩 #ポエム #自由詩 #思い出 #物語 #ストーリー #日

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