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本の手放し方・残し方

先月、本の片付けを行った。

大学時代から10年近くかけて溜め込んでいたから、大きな本棚が二つに収まりきらなくなった事が片付けのきっかけだった。

本を手放すのが苦手だった僕にしては、選択が難しかったが手放す方を選んだ。

今までは本は知識と同じだからいくらでも蓄えて置いた方が良いと思っていた。

しかし、見返すと一度読んで本棚にしまいっぱなしで10年近く経つ本や、ほとんど読まずに本棚の肥しになり、所有しているだけで満足している本がいくつもあった。

頭に入る知識に限界があるのと同じで、手元に置いておける本にも限界があるのだ。

さらに本質的な事に気がつく。

極論だが自分の人生に少しでも影響した本でなければ、手元に残す意味がないと思ったのだ。

読書は人の考えや人生そのものを反映させる物だから、どれをとっても面白いし、意味のある物だと思っている。

しかし、本を手元に残すかどうかは別の問題なのだ。

手元に残すのが悪いわけではないが、先の僕のように本を所有して満足みたいになってしまうと、何が大切な物なのかがだんだん霞んできて見えにくくなる。

だから自分にとって本当に大切な物以外は一度手放す方が良いと思ったのだ。

「でも、大切な物まで手放してしまったらもったいない」と言う人がいるかもしれないが、その心配はいらないと思う。

もし大切な物を手放してしまっても、本当に大切な物ならばもう一度手元に返ってくると思うのである。

だから躊躇なく手放す事ができたのだ。

では逆にどんな本が手元に残ったのだろうか。

僕が残した本は、人生を変えた本と2回以上読んだ本である。

人生を変えた本はまさに自分の宝となった知識であるから、手元に残す事にした。

これは恐らく読書好きの人でなくともこの感覚はわかってもらえるだろう。

それよりもむしろ本の片付けができなくて困っている人にオススメなのが2回以上読んだ本を残すと言う方法だ。

2回以上と書いたが、正確には2回以上別の期間にその本を開いたかどうかと言う事である。

1回読んだきり1年以上開く事がなかったのなら、手放しても人生には何も影響しないと思うのだ。

でも1年内に「あの本に確かこんなこと書いてあったな」程度でも構わないので、もう一度その本を開く事があったのなら、それはその本があなたにとって重要である証なのだ。

そのような本は今後も何度も索引しては、学び、血肉になって行く可能性が高い。

だから手元に残すのだ。

手放して大切な本だけを残す事を繰り返すうちに、自分にとって宝となる本が抽出されていくのだ。

これはほとんど無限と言って良いほどある書籍の中から、それこそ宝探しをするような感覚である。

僕はまだこの作業を一回しか行っていないが、読書歴だけは長かったので数冊の大切な宝に改めて出会えた。

たった一回でもかなりのインパクトのある出来事だった。

今は書籍も溢れていて玉石混交である。

本はどれも著者の考えや人生が詰まっている貴重な物だし、個人にとってすれば、どれが玉つまり宝かは一度読んでみないとわからない。

「書を捨てよ」などと言う言葉も過去にはあったようだが、これだけ情報が溢れる世の中に変化したのだから一言加えて「学び、探し、そして書を捨てよ」の方がしっくりきそうだ。

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