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恋日記

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愛から、恋にならない恋まで
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2019年10月の記事一覧

旅先で彼が想う人

旅先で彼が想う人

彼が地元の北海道に、旅行を兼ねて帰省していた。旧友と会ったり、家族とご飯を食べたり、少し遠出して一人ドライブをしたり。

彼は始終とても楽しそうにしていて、わたしもそんな様子をみているのが嬉しくて。けれど何より心に響いたのは、彼からのたくさんの言葉だった。

「みどりが好きな景色だよ」
「助手席にみどりがいないと変な感じ」
「これ、みどりが絶対好きな味」
「一緒にきたら楽しいよ」

ねえねえ、もし

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比べることなんかじゃないのに

比べることなんかじゃないのに

わたしの彼は27歳で、今年の春から社会人になった。それからと言うもの、彼の生活の中心は、わたしから仕事へと変わった。当たり前のことだけれど。

毎日終電まで仕事をし、仕事が早く終われば終電まで飲み会に行く。絵に描いたような、ブラックよりのサラリーマン。慣れない環境の変化に戸惑いながらも、彼は楽しそうに働いていた。

わたしはずっと寂しくて、とても心配だった。

以前は一日中していたLINEは、かえ

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わたしの幸せを決めないで

「俺と付き合ったほうが、幸せになれるよ」

終電間際。東京駅から少し離れてしまえば、そこは人影もないオフィス街になってしまう。数年前のわたしは、なぜそんな場所でそんな言葉で、男性に迫られていたのだろう。

あのときの状況から察するに、彼はわたしの気を引くために本当に必死で。その言葉だって、重たい心臓から絞り出した悲痛なまでの思いだったはず。
けれどそれはわたしに届かないばかりか、わたしの心を酷く遠

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恋にもならない、恋の話。

恋にもならない、恋の話。

たとえば、朝。いつものバス停で、いつものように本を読んで待っているあなたの姿を探したり。

あなたが書いた手書きのメモが読めなくて文句を言うことも、もうないのだと思ったり。

お昼にはいつもアイスを食べていたね。仕事中にハーゲンダッツを食べて一緒に怒られたこともあったね。

たまに外回りに行くと、海の見える場所に連れていってくれた。あなたも海が好きなこと、嬉しかった。

わたしが上司からのいじめで

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