見出し画像

物作り(化粧品開発)で大切にしていること③


さて、長くかかった商品開発のこだわり最終章。
今回は中身から離脱したところのお話から。


新しく生まれた容器やラベル・箱への意識


とにかく使用感や肌への作用とか
中身中身って思考だったから、

見た目がどうであれ
良さそうなものは使ってみたいし愛用するし
って思考だったのが
FAYONに携わるようになって
新しく生まれたのがこの辺の概念。


例えば…

POPUPを開催してお客様が実際に
商品を選んでいる姿を間近で見て
見た目が重要なことも十分知ったけれど。


だからといって少量しか入ってないのに
見た目が豪華な底上げ容器とかは選ばない。

「結局こんだけしか入ってへんのか〜い」
って自分が思うことあったからもある。笑


でも、それ以上に
その豪華な容器に予算を使うなら
その分をより良い成分とか
中身の向上に回したいから。


オリジナルでかっこいい容器とかも憧れるし
モチベーションが上がるのは絶対的だけど、

優先順位を考えた時に
中身で勝負したいっていう気持ちが強いから
シンプルなものにおさまることが多いです。


FAYONがめっちゃくちゃ有名になって
予算いくらでも使えるよ!!
みたいな境地にいったとしても
多分過度な豪華さは
取り入れないんじゃないかなと思う。


その代わり、衛生面とか使いやすさとか
なるべく余分な資材は使わず最低限で…とか、
そういうこだわりは必ず添えています。


他にも、化粧箱やラベル用の資材の話。

これも、どれだけ発注するかで単価が変わる。
一気に大量に注文した方が当たり前に割安だけど、


「これくらい(の期間)経ったら劣化してくるから
残りの分は捨てないといけない」
って言われたこともあって。

(=使わない分のフィルムも買わないといけない)


処分するであろう分を無視したとしても
多く頼んだ方が安くなるんだけど、

環境に優しくないな…ということで
そこは無視して発注数少なめにしたり。(割高)


できるだけ再生紙系を選ぶようにしたり。


微力ではあるけれど、
サスティナブルへの観点も忘れずに
できるだけ環境面にも配慮したものを選んで
完成させるようにしています。



小規模だからこそできる価格設定


「この内容でこの販売価格にしてるの!?」
って同業者の方に言われることも多い。


でも、そこは結構お願いして
会社としては折れてもらって
その設定にしているという感じ。


学生の頃はめちゃくちゃアルバイトして
貴重な給料で化粧品を買ったりもしてたし、

「買いたいけど買えない」とか
「これにこの金額かぁ〜」という気持ちも
消費者として痛いほど味わってきたから

なるべくその視点も捨てたくないなと思ってる。


大手の企業だったら売れようが売れまいが
店舗費用とか固定の経費も多いだろうし、
社員全員分のお給料も毎月払わないといけないし、

販売価格の設定にもある程度限界があるはず。


ギリギリまで価格設定下げてもらったり
利益度返しのセット組ませてもらえるのは
今の規模感でやっているからこそだなって。


「最悪私はお給料下がっても
知ってもらえるきっかけになるのであれば
そこは大丈夫です!!」
というスタンスを取れること自体も
私にとってはありがたいし、

そこで利益じゃなくて
気持ちの方を汲み取ってGOを出してもらえる
環境であることもありがたいなと思う。




理屈だけで決めない


化粧品ってやっぱり化学ベースだから
医療に近いイメージで。

「この成分はこうだから良い!」とか
臨床結果とか研究データとか
理屈がはっきりしてる。

実際にそれが信頼度にもつながるし
私ももちろんそれを意識して選択したり
決めたり指標とすることもある。


でも

「みんなが絶賛してるこのコスメ、
良いはずなのに私はあんまり好きじゃない」

とか

「みんなが酷評のこのコスメ、
私は肌にめっちゃ合うし好きだけどな?」

とか。


理屈だけじゃないことも多いなと思うし
その感覚も大切だと思うから。


これは②でも紹介した検証部分に通ずるけど
理屈じゃない感覚的なところも
無視しないようにしてます。


ただ!

理屈が絶対的になるケースもあるだろうし、

その感覚がどんなものなのかによって
選ぶ側としては重要度も変わるから。
そこはちゃんと具体的に話すようにしています。

その時検討してくださっている方が
理屈を取るのではなく
私の感覚を取ってもらえるように
…というのがいつも私の目標。

既にそうやって選んでくださっている方も多くて
それが嬉しいし励みになるし
貫こうと思えるしガソリンになっているな
と実感しています。

いつもありがとう♡


まとめ

3回にわたってこだわりをつらつらと話してきました。

商品の話はするけど
作ってる過程の話ってあまりしてこなかったので……。

これをきっかけに
私やFAYONのことをあまり知らない方にも
本腰入れてやってることが伝わればいいなと思うし

よりFAYONを信頼してもらうきっかけになれば
嬉しいです。


さて、新しいプロジェクトもスタートしたので
今年はさらに気合いを入れつつ
最強な3周年になるよう頑張るぞ〜!!!



この記事が参加している募集

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?