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物作り(化粧品開発)で大切にしていること①我が強すぎるポリシー


プロデュースとかディレクションっていうと
大手企業がバックアップしてくれていて、

大まかな希望を伝えたら
→大枠となるサンプルが出来て
→それを軽く修正して商品化
みたいなイメージがあるかもしれないけれど、

FAYONでは、製造会社選びから
処方する成分・容器や箱の選定などなど…

製品化まで全ての工程に携わっていて
それにまつわる会社とのやり取りも
基本全て私がしています。

(これ、意外と知らない人が多いのかも?)



製品によってではなくて、

物作り(主にFAYONの商品開発)をするうえで
大切にしていること

話してみようかなと思って
今回はまとめてみました。




1.製造会社から自分で選ぶ


使いたい成分や技術・もしくは
知識の豊富な会社を私が選びます。


正直こんなことは
当たり前だと思っているけれど…


「自分のブランドが持ちたくて、ちょっと
触りで商品開発に介入してるインスタグラマー」
って思われるのがすごく嫌なので
あえて言っておきたい。

(こういうところが可愛げないんだな🥹小声)



「ググって出てきた会社」
「〇〇(製品ジャンル)作るならここが大手らしい」
「〇〇(ブランド)の製品はここで作ってるらしい」
「〇〇さんと知り合いだからやりやすい」

こういう理由で決めることはまぁないです。


私の一軍アイテムだけを取り扱いたいので
この成分使いたい!
この技術があると良さそう!
が基本は出発点。



あとは美容にも理論があるから、

会ってお話をして
「この人(会社)の考え方とか理論が合いそう」
って思う場合は
さらに"ここにお願いしよう"と
進めるきっかけにもなる。



根本の価値観とか視点が違う人と仕事をするって
私にとってはかなり難易度が高くて(笑)

もちろん仕事をする上ではそういう人とも
関わらないといけないけど、

「めっちゃ合うな!」と感じたら
思考の共有がしやすく進めやすいので
一緒に仕事がしたいなと思うことが多いです。



なにを作るかのアイデアはもちろん、
会社選びから自分で吟味して選択したいので

必ずお会いしたり電話で
詳しくお話を聞いてから決めます。


2.研究者に丸投げはしない


実は5年前に結構しっかり勉強して
「化粧品成分検定 1級」を取得しています。
(所持資格についてはまた別で書く予定。)

資格を取るだけだったら
正直誰でも取れるっちゃ取れるけど……。



元々美容ライターメインで活動していたので
成分についても触れる機会が多かったのと、

身についた知識を
忘れちゃうことが怖かったので(笑)


お金払ってこまめに
成分や新技術のセミナー&勉強会にも
行ったりしています。
(これもインフルエンサー向けのではなくて、
化粧品会社の人が参加するやつとか、
丸二日かけて参加するものとかも。)



FAYONを始めてからは
研究者の方とお話しする機会が
さらに多くなったので、
成分とか成分表を読むことも
より身近なものになっていて。

ある程度は成分表見て
こんな処方なんだろうなぁと
把握できるようにはなりました。


提案された内容に対して
「じゃあそれで!」って決めるのが嫌いで(笑)

いろんな情報をミックスさせて
研究職じゃない私だからこそ
気付く視点もあるかもだし、


その提案の意味や理論が
納得できるのか・最善なのかというところも
自分で吟味してジャッジしたいので。


研究者の方に丸投げせず
自分の考えや理論を必ず入れ込む

っていうのはモットー。

製造する側の方との話をスムーズにするためにも
勉強を疎かにしないように心がけてます。



3.訴求のために数%だけ入れることはしない


〇〇成分配合!って訴求するためだけに、
肌にはほとんど作用しないけれど
ほんの数%だけ入れるっていうのは結構
化粧品業界ではあるあるです。



私はこれを勝手に "化粧品のまやかし"
って呼んでいて(笑)


成分自体が入ってることは事実だし、
差別化するメリットとかもあるから
悪いことではないんだけど、
私の思う ”本質的” ではないから絶対にやりません。



「最近はこういう成分を入れる企業も多いですよ」
って研究者の方や工場の方から
アドバイスしてもらうことも多いけど、

訴求のためだけに数%だけ追加するつもりなら
入れるなとまではっきり言います。

(さすがにこんな言い方しないけどね笑)



香料とか着色料とかも
リラックス効果とか見た目訴求効果って意味では
効果的だし、必要な側面もあると思うけど。


肌に作用する = 私が提供したい化粧品としての価値
なので、
それに伴わない余分な成分は
削るというのが基本的な方針です。



4.流行りに流されない


SNSが主流になって、シカとかドクダミとか
化粧品の流行りだけじゃなくて成分の流行りまで
消費者側が意識するようになりました。

でも、私の場合は
流行りの成分だから〜という理由で注目したり
プラスで加えとこうってすることはないです。

ライター業ではトレンドキャッチが
必須だったけれど、

ディレクター業では
トレンドは基本無視してます。



「いやいや今人気の成分入ってるじゃないか!!」
「いやいや話題の製品販売してるじゃないかww」

ってなった場合は、
・たまたま気に入ってる成分(or製品)だったから
・試作段階でそれが一番世に出したいと思ったから

のどちらか。

今売れるもの、今注目されるものではなくて、
長くずっと必要とされるものを私は作りたい。




その①まとめ

ピックアップしだすと大量の項目が出てきたので、
これからその2~3…と
まとめていこうと思います(笑)

こうやって目視できるようにすると
ポリシーとかモットーみたいなものが多くて
我が強いな。笑


これを曲げずに物作りができるというのも
ありがたいなぁと思うし、

大手企業の1社員だったとしたら
なかなかできないことも多いので。

ある意味、この規模感だから
貫けてることも沢山あるなと自分で気付けた。


さて、その2とその3もお楽しみに。

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