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ゆるゆら音楽映画放談

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レビューやつらつらっと書いた感想置き場的マガジン。音楽関係はだいたいここ。
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2022年9月の記事一覧

The Under Wisteriaのライブ「ようこそ先生!~院外ライブ~」を配信のアーカイブで。
対バンの小川真澄バンド、先生主体とあって流石のすごさ。元々プログレ/フュージョンは詳しくはないながらも好きなので、大変に満足。
The Under Wisteriaも勿論良かった。

月の下、37℃を纏う音楽

月の下、37℃を纏う音楽

 showmore latesummer speciallive「frost」月見ル君想フ18周年記念ライブを配信で鑑賞した。アコースティック編成。

 showmoreの音楽には、嘘がない。歌詞にはさらりとした部分もドロドロした部分も、美しさも愚かさも人間くさいすべての感情がありながら、その音楽は最高に粋でクールだ。
 人間のもつザラッとした手触りを誤魔化したりしない。むしろそこに、魅力が詰まっ

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Stars In Billboard,カンサノ

Stars In Billboard,カンサノ

 横浜音祭り2022特別公演「ライブ・ホップ!」Billboard Live YOKOHAMA、Kan Sanoの1stステージを鑑賞した。

 珠玉のアコースティックバンドセット。 
 響き豊かなウッドベース、緩急心地よいドラムのロッド・ブラシさばき、絶妙なサックス&フルートの粋。Kan Sanoの奏でるスタインウェイ、そしてボーカルと交わりながらすべてが際立ち、溶け合う。時に茶目っ気あるアイコ

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やさしさのかたち

TENDREさんの言葉はやさしくてまるいのだけれど、それだけじゃなくてしっかりしっとりとした重みがあっていい。
借り物のことばや受け売りの理想ではない、じっと考えて磨かれたものの香りがする。
その音もまた、ダンスチューンであれバラードであれどこかやわらかい。声の響きがまろやかだから、というだけではない、真ん中に芯の通ったやわらかさを感じる。名が体をあらわすように──そう願って思考を重ねることは美し
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音楽の街、煌めく夜

音楽の街、煌めく夜

 山下達郎 PERFORMANCE 2022を、高崎芸術劇場で。
 生で聴くのは、この日がはじめて。だが、物心ついた頃にはもう達郎さんとその直系・佐藤竹善さんのラジオを聴いていたので、まさしく「やっと」という気持ち。

 一曲目の最初、一音で場の空気が一気にはじけた。誰もが待ち望んだであろう、あの曲。一同おめでとうございます状態。
 パアンと張りをもって遠くまで届く声、空気を震わせる魔術のような職

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