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遺書No.603 神様の贈り物。

※この記事は2004年7月6日から2009年7月5までの5年間毎日記録していた「遺書」の1ページを抜粋して転載したものです。

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2006.2.27
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突然の、ショートショート。

犬。


俺は親が誰なのかも解らない
ただの野良犬だ。

生きるも死ぬも
誰も悲しんでくれる奴がいない、
ただの野良犬。

毎日毎日食うものを探すことだけで精一杯だ。

あいつもあいつも、
俺の目に留まる他の犬たちは皆、
どうやら自分の家があり、部屋があり、
そして約束されたように毎日の餌がある。

なぜ俺だけが・・・

今日も餌を探しにウロウロしている。
収穫は、パンのかけらだけだ。

気が付くともう真夜中。
寝床を見付け、今日も眠りにつく。

すると、だれかが呟いた。

『お前はなんて可愛そうな犬だ。
 お前には特別に、
 人間の一部を一つだけ与えてやろう。』


・・・俺は最初は戸惑った。


神様なのか?何なんだ?

まさか、、おれは人間になれるのか?

こんな苦しい俺を、、救ってくれるのか?

・・・俺は考えた。

声、

体、

知能、

手、

足、

・・・・・考えに考えた。


時間が迫る中、あの声が呼びにきた。

『決まったか?
さぁ、望みの部位を言うといい。
お前に1つだけ与えよう』


そして俺は、
人間の一部をもらった・・・。


そして、誰だかわからない声にむかって、
言ったんだ。


ありがとうと・・・・


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まゆげーーーーーッッ!


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2022.2.9
毎日遺書を書き始めた当時603日目の投稿内容。
決して、暇だった訳じゃないと思う。


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