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夏よりの風に吹かれて

夏よりの風に吹かれて

  体育の後の授業

瞼は重くなるけど ノートの落書き

  好きな子を考える

つぼみだった花が咲くように

  ふわっとこぼれる笑顔

そんな君を想い出したり

  プールの水が

太陽の光で キラキラしたり

 黒板に並ぶアルファベットを見つめたり

耳には聞き取れないけど

  流れるような英語が届いたり


小波の音を聞きたくて

  海に足を運ぶけど

 君がいないと 淋しいよ

 午後の授業をエスケープ

屋上の昼寝もあきたけど

  何か物足りなさを感じるから

夏よりの風に吹かれ

  君のいない教室は

とても 心が虚しくなって

  燃え尽きたあとのように

魂をぬかれたような

 人形のような今の自分が

妙に孤独で 妙に虚しくて

  生きているのさえ いやになる

君がいれば少しは変るかも知れないけど

  夏よりの風に吹かれて



Words written in 1993.
from "黒歴史ポエム"


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夏の思い出

過去のボクは昭和の固定観念や慣習に縛られ、自分や家族を苦しめていた事に気付きました。今は、同じ想いや苦しみを感じる人が少しでも減るように、拙い言葉ではありますが微力ながら、経験を通じた想いを社会に伝えていけたらと思っていますので、応援して頂けましたら嬉しいです。