運命は残酷だ
これが私が望んだ事なのか
それとも神が啓示した使命なのか
私は一体何者で何なろうと必死にもがいているのか
カチリカチリと歯車が組み合わさる音が背後から迫ってくる
それから逃れようともがく程それはひたひたと背後から近づいてくる
私はただ怖いのだ 怖くて怖くて不安で眠ることができない
これから一体なにが起ころうとしているのか
私に何をしろというのか
私は私でいたいのに、世界はそれを決して
許してはくれない
運命から逃れたくて、もがけばもがくほど
それはもう近くに迫ってきて決して目を逸らすことができない
世界が、地面が、時代が、歯車のように
カチリカチリと全て重なって
私たち人間に残酷な運命を見せつけようとする
私は怒っているのだ
私はの人生は、私の力で、私の意思で切り開いて来たのに！
それが結局は私の力ではなかったと気づいて。
運命は残酷だ
そのことを知っていたから、自らの力で全てを変えてやろうともがいたら結果が、結局は運命はだったと分かって、私は怒っているのだ
私が望もうと望まざるともこうなる運命だったと知って私は怒っている
だからもういいのだ
運命なんて最初からどうにかしようとするものではないのに、それは私の驕りだった
それは神に逆らった罰なのか
私の驕りのために怒った結果なのか
神などいないと口にした罰なのか
炎のような怒りが私を包み混んで
神などいないと嘆き悲しみ口にした背後から
蛇のように悪魔が甘い香りをはなって
耳に心地の良い吐息を吹きかけてくる
誘いにのるまいと抗えば抗うほど私の身体に
絡みついて振り離すことができない
まるでこの残酷な運命のように
私をがんじがらめにして
私は蛇のような悪魔になって
地獄へと堕ちていく 燃える業火の地獄へ堕ちていく
残酷な運命のようにそれに抗うことなど決してできはしないのだ
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