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【人生相談vol4】まわりと違うことを寂しく感じているあなたへ#LGBTQ

「転職活動をしていますが辛かったことと向き合うのも辛くて。
でもLGBTのテーマに理解のあるなつきさんとなら
自分の気持ちを話したり向き合ったりできると思ったんです。」


ママとの写真

こんにちは。心理カウンセラーのなつきです。

若い頃のお母さんに少し似てきた気がするのは
気のせいでしょうか。。


さて今日は、えみさん(仮名)(25歳)が話してくれた心の内とセッションの様子を載せます。
誰にも悩みを打ち明けられず悩んでいる人もいると思うので
そんな方のお役に立つきっかけになるかもしれないと思い、書きます。
一つの事例、一人の心に届いた言葉として受け取って頂けますと幸いです。

下記お読みいただくのに10~15分程いただきます。

お悩みの内容

えみさんは新卒で入社した会社で志高く人一倍頑張ってきましたが
LGBTQに対する考え方が会社と合わず、
当事者の一人であるえみさんは深く傷つき、働くことが辛くなってしまいました。

悩みを友人にもお話しましたが話の重みが伝わらず

「自分の存在をないがしろにされた気分になったけど
そんなことないと思わなきゃいけない気がして
そう思えない自分が許せなくて
自分だけがこんなに辛いことに苛立ちさえもあって」

そんな人との繋がりを感じられない深い孤独の中で
でも、理想は前向きに早くお仕事も始めたくて
心はエネルギー不足で葛藤していました。

えみさんの心理

えみさんは周りに愛を配って生きてきました。
愛を配ることで「自分はここにいてもいい」と
ここは居場所だと自分に言い聞かせてきたのです。

そんな日頃からあった孤独感や
自分という存在への罪の意識が
お仕事での一件を通して溢れてしまいました。

そのえみさんを苦しめている感情は
一番は家族との関係から来ていました。

えみさんは家族を深く愛していました。
だから、親から言われる何気ない
「えみも子供を産んでね〜」という一言を聞くと
その期待に応えられないこと
家族を愛する分だけ親を笑顔にしてやれない自分を責めました。

そこから生まれる罪悪感や
大好きな親と”違う”と感じることがずっと前から辛かったのです。

「えみさんを苦しめてるものは”愛”ですね」

えみさんが家族を心から愛していて
家族もえみさんを心から愛しているから辛いのです。

*あくまで、えみさんのケースにつきましては


処方箋〜大好きな家族と愛で繋がる〜

えみさんはご家族にはカミングアウトはしていませんでした。
だからこそ、打ち明けていない孤独感
また、打ち明けたらどのように反応されるのか
分からないからこそ、不安でした。

「LGBTであることを打ち明けたら親が悲しんでしまった。
そのような話はよく聞きますよね。
大好きな家族だからこそ、そんなことは耐えられないと思います。

ただ、もしいつか、えみさんがご両親に打ち明けて
驚いたり、悲しんだり、怒った様子があったとしても
えみさんを心から愛していることは変わらないと私は思います。

驚くのは、ご両親の想像できてなかった世界、価値観だから。

悲しむのは、我が子がLGBTであることに悲しんでいるのでは実はないと思うんです。

これまで素敵な女の子に育ててきたという自信や
我が子を想っての色んな考えやプラン
自分が先に死んでも我が子は幸せに生きていけるという安心

そういったものがぽっかり、失くなってしまった"気"がするから。

怒るのは、そんな喪失感や悲しみから自分を守ってしまうから。
バラがトゲでその命を守るように。
親も人間だから。

えみさんのお話をお聴きする中で
ご家族がえみさんをどんなに愛しているかも伝わってきました。

20年以上前、えみさんを授かった時ご両親はどんな気持ちだったでしょう。

『元気な、女の子が生まれましたよ』
そう看護師さんに言われた時どんな気持ちだったことでしょう。

どんなに神秘的で感動的でえみさんの幸せを願ったか。


「わあ、女の子なんですね。」

素敵な女の子に育ててあげよう、そんな愛おしさでいっぱいだったかもしれません。

初めての子育て、不安な中、ここまでちゃんと立派に育てたという自負もあるでしょう。

えみさんがお仕事で辛かったように、同じ”人”だからご両親も辛かったことがあると思います。

そんな時、何度えみさんの笑顔や写真に励まされたことでしょう。
素敵な女の子に育てた、そんな自信で乗り越えた壁もあったでしょう。

そんな生きる寄りかかりになっている存在が
どこかへ行ったり、失くなってしまうのは親も辛いのです

本当はそうでなくても、そんな気がするだけでも耐え難いのです。

それだけ、えみさんはご家族にとってかけがえのない存在
どこにも属してない感じがすると話してくれましたが
えみさんの幸せを心から願う人がいます。

性自認というテーマでは違うかもしれないけれど
大好きな人と愛で深く繋がっていると思います。

自分のような存在が家にいていいのか
そう感じるのも仕方ないです。

でも、あなたの笑顔なしでは、生きていくのが辛い人がいます。

えみさんが親の期待に応えて、親を笑顔にさせたいと思うのと同じです。

ご両親も居場所なしでは生きていけない人であること
そして愛で繋がっているんですね。


この言葉は愛の通ったえみさんのご家庭だからこそ贈った言葉のため
家庭で辛いことがあった方には辛かったかもしれません。
えみさんには心に残るものがあったようです。


「ありがとうございます。
頑張る気力がありませんでしたが
実は次の仕事に向けて取りたい資格があって
時間もあるので勉強を頑張ろうと思います。

話を聴いてもらえたことと
かけてもらった言葉で前向きになれました。」


※人名等は仮のもので、本人が特定されないように配慮しています


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