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明るい不登校のススメ

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いま社会が求める人材は強烈な個性をもった人間! 親も子も気持ちがスッキリ、前を向ける不登校と仲良くなれるノウハウ記事を集めたマガジン。 不登校の解決にむけて地道にトライ&エラーを…
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2022年3月の記事一覧

ふとーこーエッセイ【12】頼む、救世主であれ!

頼む、救世主であれ!「根本的な方向転換」… 頭は、自分の昔の記憶をたどっていた。 ※ ※ 10年以上前、わたしは転勤や子育てのストレスで、 軽い心身症を患った。 その時に受けた、数回のカウンセリングが 回復のキッカケとなった経験があったのだ。 そのときは動悸や頭痛、不眠に悩まされ、 やる気がなくなり、感情も消えた。 笑えなくなったのだ… それまで、疲労は体に溜まるものと思っていたから 精神や脳も疲労すると知って驚いたのだけど。 最初は何科を受診すれば良いのかもわ

ふとーこーエッセイ【11】大切にしてたのは、ただの石ころだった件

大切にしてたのは、ただの石ころだった件草花の芽吹く匂いって はじまりや希望をいだかせる。 今年は、はじめて経験する春な気がした。 不安をかかえ、鼓舞して奮い立たせ… 息子の春はスターする。 また3日でシッポ巻くだろうと覚悟していたが、 今回は、思いのほか長くもっている。 毎年必ずある、なぞの写生会 小学3年レベルの絵を持ち帰り、私達を笑わせた。 誘われてうっかり入っることになった、委員会 なぜかあの子は、いつもつい引き受けてきてしまう… 受けるだけ受けた、中間テスト

ふとーこーエッセイ【10】自分を認められないプライド

自分を認められないプライドお粗末な学校の対応には、さすがに落胆した。 落ちた気持ちの幅と同じくらい 「もういかなくていい、学校なんか」 と、強く強く思った。 思ったけれど 思ったのに もうそれでいい、とは どうしても踏ん切りがつかなかった… このまま学校に行かなければ、 受験に不利なことは明らかだ 勉強は、塾や家庭で補うことはできても 学校に行っていない事実を改ざんすることはできない それに、受験で高校に行けないとなると 通信制?とかになるのだろうか? 今まで考えもし

ふとーこーエッセイ【9】ガッコウにガッカリ

がっこうにガッカリ「…もういきたくない」 出鼻はあっさりとくじかれる。 3学期はたった3日で 息子は学校にいかなくなった。 息子の不登校は家族にとって大事件だった。 だから冬休み、家族それぞれができることで、彼の未来に協力した。 食卓を囲んで、笑い合い テレビゲームでワイワイ盛り上がる。 学習はやりたいことから少しずつ わからない所はわかる誰かが、励ましながらていねいに教えた。 どうってことない、ぜんぜん大丈夫って雰囲気を作った。 転んだら、また起き上がって進めばいい

ふとーこーエッセイ【8】通知表ショック

通知表ショック今日で2学期が終わる。 期末テストも欠席した息子は、 その日から、1日も学校には行かなかった。 わたしはもう、朝起こそうともしなかったし、 欠席を促したりもしかなった。 学校への欠席連絡は、週1でよくなり 月曜に「今週は金曜まで休みます」と電話すれば、 担任が溜まった配布物を届けにくる、金曜まで、 学校とは無縁でいられた。 息子は、学校からの電話には応じず、 担任の訪問にも、一度も顔を出さなかったから、 それはそれで、ありがたかった。 終業式の日、担任

ふとーこーエッセイ【7】笑顔のない惰性の登校

笑顔のない惰性の登校欠席が続いてからは、もちろん塾にも行けていない。 休むときは必ずメールで知らせることになっていた。今どきはメールだ。 週4日は通っていたから、たて続けの欠席連絡で、暴君はすぐに異変に気づいた。 休み始めて一週間たったころ、 暴君からの電話… 中間テスト初日から休んだこと… 胸の痛みが発端だったこと… 検査では異常はなかったこと… 一週間、欠席が続いていること… しばらく欠席が続くかもしれないこと… 経緯をこと細かに説明した。 暴君は、最初こそ少し

ふとーこーエッセイ【6】トリガー

トリガーどちらかを選ぶしかなくなった息子は バスケを捨てた。 何度も確認したが、くつがえすことはなかった。 こうして、バスケに費やしていた時間は そのまま、塾に当てられることになった。 塾は、駅の周辺にたくさんあった。 手びろく展開して大勢をかかえる有名塾、少人数を手あつく教える寺子屋タイプ、マンツーマンの個別塾。 それぞれの特徴に合わせて、値段も形式も全くちがった。 有名だから実績が良いというわけでもない。 通いやすさ、雰囲気、実績、費用などから総合的に候補をしぼり、