立ち直るチカラ

立ち直る力。レジリエンスとも言われるこの言葉について、考えてみる。
誰しもが人生で経験する試練。ある日突然降ってわくこともあるし、何かの拍子に気がづくこともある。

今までの試練と、それをどう乗り越えたのか。コロナウイルスでネガティブなニュースがはびこる今こそ、人生を振り返ってみたいと思う。

①交友関係
誰でも合わない人や嫌いな人の一人や二人はいるだろう。ただ問題なのは、自分と違う人を理解をしようとする前に、挑発をしてくる人がいることだ。
いじめではないが、私も故意の心ない言葉や嫌がらせにあったことがある。小学校、中学校なので、今思えば本当にしょーもないのだが。
そういったときは、徹底して同じ土俵に上がらないようにしていた。
「○○ちゃんと絶交して」とか言われたこともある。もちろん、なんでそんなことを指示されなきゃいけないのか分からなかったので、丁重にお断りした。
そして、信頼できる他の友達を見つけた。自分が誠実に人も接していれば、あなたを好いてくれる人が、どこかに必ずいるはずだ。

②健康問題
高校の頃、病気になった。気を付けていたら防げていたものではないので、悲しみにうちひしがれたのを覚えている。気を遣って悩んでないふりをしていたが、本当に文字通りお先真っ暗の気分だった。
その時はプロ野球にドはまりしていて、しばらく逃避することにした。
あれから何年か経ち、今は一生付き合っていくものとして、受け入れることにしている。

③自分の無力さ
大学に入ったとき、私は自分の能力と魅力の欠片のなさに愕然とした。周りと比べて、劣等感にさいなまれた。
高校までは一緒のコミュニティに属した人たちと仲良くなる。でも大学は、色々な境遇の人たちがいる。文字通り、いろいろ。私はそこで渡り合えるだけのコミュニケーション能力も、個性も持ち合わせてなかったと思う。どれだけ努力をしても、叶わないことがあることを思い知った。
今でこそ自分について客観的に認識できるようになり、それを受け入れてしまっているが、当時はこの先の人生で一生背負っていかなければならないアンチテーゼのように重く受け止めていた(笑)

④人間関係
いわゆる社会人になって、初めて働き始める。学生生活でのアルバイトとは違い、それがキャリアや生活の軸となる。
一人暮らしの人はそれが収入源になるわけだから、バイトや学校のように、辞めたり、不登校になる、という選択はなかなか難しいだろう。
色んな人はいるもので、年中生理中なのかと思うほどいつも感情的な人、インコのように噂話を媒介する人…すべての人と折り合いをつけていくことは、不可能だ。
私は自分のやることはやった上で、強く自分を持つことにした。噂話も好きではないから(自分の目で確認しないと信じない)、あまり乗らないようにした。信頼できる人が複数人いたので、よかった。

⑤キャリア
カナダに渡るとき、私は自分のキャリアに悩んだ。新卒でのキャリアは大事だ。祝福されて入った会社を、辞める。しかも、海外に渡航する。躊躇したけど選んで、結果よかったと思っている。あのとき足踏みしていたら…人生、本当にやらない後悔よりやる後悔だと感じた。
カナダに行って視野が広がり、奇跡的に夢も持てた。もちろん、すぐに叶えられる訳ではない。そう人生うまくはいかない。短期的に達成するのはもったいないと思うことにして、これからもじっくり向き合い、走りながら方法を考えたい。

⑥恋愛
これについてはあまり詳しく書かない。
出会いあれば別れがある。あまり引きずらないで、自分を磨きながら前に進むことが大切だと思う。


ざっとこんな感じ。25年間のなかで、実に今まで多くの悩みを経験してきた。一つ一つの程度はわからないし、多少毒を入れてしたためているが、自分なりに悩み苦しんできたと思う。
でも、今は笑って過ごせている。あのときは真剣に考えたけど、結局今は受け入れられてしまっている。

日本は物質的に豊かと言われる一方で、自ら命を絶つ人があとをたたない。先進国では群を抜いて多い。
もっと心に余裕を持つために、強さを持つために。試練に対して、「立ち直る力」が必要だと固く思った。

支えを必要としている人に、いつか自分のちっぽけな経験を伝えられたらと思う。

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