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「今の仕事向いていないかも」と思っている方へ、“書く”シゴトが好きになった私の3つの考え方

最近、大学生のころに書いていたノートを見返して、考えたことが1つあった。

大学3年の夏。
就活やインターンから逃れたかった私は、友達と2週間バックパック1つでネパールに旅に出た。大学生がやりがちな、いわゆる「自分探しの旅」だ。

その時につけていた日記を読み返していると、こんな言葉を見つけた。

「好きなことを仕事にしたい!」

実際に就活中も、「自分の好きなこと・やりたいことができる会社」を軸に企業を探していた。

さて、実際はどうだったのか?

大学の友達からは、よく「仕事楽しそうだよね、好きなことしてるよね」と言われる。

しかし、結論から言うと私は就活中に「自分の好きなこと」を見つけることはできなかった。だから、当然「好きなことを仕事に」できたわけではない。

しかし、その変わりに「働きながら“好きなこと”を見つけて、それを仕事にできる」可能性が高そうな会社に入った。

今回のnoteは、そんな私が1年間“ライター”というお仕事をしてみて、思ったことをツラツラ書いていきます。

はじめから好きなことを仕事にできなかった私が、今は、この仕事が好きだと言えるようになりました。

その理由は、ある1つの出会いと、そこから導きだした仕事に対する3つの考え方に拠るのかなと考えます。

ライターに興味がある人のみならず、「今の仕事は自分には向いていないのかも」と思っている人に読んでもらいたいnoteです。

ライターを始めたきっかけ


そもそも、私が今の仕事“ライター”を始めたきっかけは、就職先のライティング講座を受けたことだった。

このライター講座を受けたのは、就活を終えた大学4年生の夏。就職先の会社がいくつかのクリエイティブスクールを運営していたので、その中の1つのライティング講座を受講した。

ライティング講座を選んだワケは、いたって単純。
受講料が一番安かったからだ。

冒頭でも言ったように、私は就活で「自分の好きなこと」や「やりたいこと」が見つけられなかったので、とりあえず「働きながら好きなことを見つけて、それにチャレンジさせてもらえそう」な会社を選んで就職した。

その就職先の会社では、デザイン、ライティング、動画、プログラミングなどを学ぶことできた。

絵や写真が好きな私は、本当はデザインの講座を受けて、入社後の仕事に活かしたかったが、デザインの講座はそこそこ高額だったため、受講を断念。

半分妥協してライターを始めたと言ってもいいくらいだ。

(これを今の上司に知られたら、怒られそうだから見つけられないことを祈りますw)

そして入社後、ライティングチームに配属され、生半可の気持ちで私の“ライター人生”がスタートした。

しかし、この中途半端な気持ちが、後々の自分を苦しめるとは…このときは想像もしていなかった。

上司から言われた

「なつぽんは“書けない人”だよね」


配属されたライティングチームには、上司が2人、同期が私含めて5人いた。

始めにもらった仕事は、自社メディアのSEOライティング。
同じ時に入社した同期がすでに編集長をつとめる、学生向けメディアの就活系記事を書いていた。

正直なところ、この仕事に全くやりがいや楽しさを感じることはできなかった。

なぜなら私は、就活のときに検索エンジンで「就活 面接対策」なんて調べたことがなかったからだ。情報収集のツールが、YouTubeやInstagramだった私にとってSEO記事は馴染みがなく、それを仕事として行うことが辛かったのだろう。

料理で例えると、今まで食べたこともない、特に美味しいとも思わない料理をひたすら作るようなものだ。


ちなみに、これはココレチ(トルコ料理)羊の腸らしい


恥ずかしながら、SEOなんてチンプンカンプンな当時の私は、「だれがこんな記事読むんだろう~」と思いながら書いていた。

案の定、その気持ちがやはり文章にも出たのか、
先輩に添削してもらった後の原稿は、ほぼ真っ赤で返ってきた。

「なつぽんは“書けない人”だよね。」

ある日のミーティング、上司に冗談まじりに言われた言葉が悔しくて、今でも脳裏に焼き付いている。

ライティングチーム同期5人の中でも、書くスピードが一番遅く、修正箇所も多い。おまけに、原稿に限らず、くだらない誤字も多かった。(今も決して少ないとは言えないがw)

「私はライターに向いていないのかも…」
そう思い、気づいたら仕事に行くのが嫌になっていた。

向いている人の特徴に全く当てはまらない


こんなとき、人は環境や他人のせいにしたがる。

半年も続けていない職業に見切りをつけ、「これは私には合っていなかっただけ」と言ってやめる理由ばかりを探し出すのだ。

かく言う私も、「ライター 向いていない」と検索し、Google先生に今の仕事が向いているのか相談してみた。

7分の4当てはまらない

ネットの情報は信用ならんと思い、一応、本でも探ってみた。

しかし、

6分の5当てはまらない

Google先生も本の著者も、私を慰めてくれるどころか、「あなたはライターには向いていないよ~」と追い打ちをかけてきたのだった。

ライター=好きでも得意でもない仕事


辛い仕事は、さっさと辞めたら良いと思う。

私は、これまでいろんな人から話を聞いたうえで、仕事についてこのように考えている。

①自分が好きで得意なこと=天職
②あまり好きではないが、得意なこと=適職→結果が出るから楽しい
③得意ではないが、好きなこと=頑張れる→結果が出る→天職
④好きでも得意でもないこと→転職

私にとって、ライターという職業は、「④好きでも得意でもないこと」であった。

だったら、とっとと辞めたらいい。

しかし、私の心情とは反対に、状況は望まぬ方向に進んでいった。

当時一緒にライティングをしていた同期は、兼任している部署の仕事で忙しくなり、気づくとチームの人数は最初の半分以下になっていたのだ。

そして私は、さまざまな種類のライティングの仕事をたくさん受け持つようになった。

SEO記事のみならず、社内ブログ、インタビュー記事、セールスライティング、サービスページのコピー、採用関連のコピーなど…

「書く」ことから逃げたいのに、逃げられない環境に。

セールスやマーケティング、広報、SNS運用、人事などをやっている同期をときたま羨ましく思い、私はひたすら依頼された文章を書いていた。

「書く」ことに飽きた。
「書く」ことが苦痛だ。
「書く」ことが怖い。

そんなふうに思っていた2021年の秋、私の“ライター人生を変える”出会いがあった。

“ライター人生”を変えた出会い


ここまで散々、「書く」ことに対して嫌だと思っている部分を書いてきたが、そんな私でも好きな文体はあった。

それは、エッセイというもの。

※エッセイ:特定の形式を持たず、書き手の思ったこと・感じたこと・考えたこと)を思うがままに書き記した文章のこと

とりわけ、しまだあやさんのnoteがとっても好きだった。

しまだあやさんの書いたこの記事を見つけてから、noteを読むことが私の日課に。

通勤電車のなか、お昼休憩の時間、寝る前の時間、暇さえあればnoteを開いて面白そうなエッセイを探って読んでいた。

ちなみに、しまだあやさんに直接会いに、奈良県のお宅まで行ったこともある(笑)

▼その時のことを書いたnoteはコチラ

この時に、特別しまだあやさんから、仕事について話を詳しく聞いたわけではない。

しかし、この行動とnoteとの出会いは、私のライター人生を大きく変えた。

ここで私が言いたいことは、noteを通じていろんな「書き手」がいるということを知ったことだ。

それを知った瞬間、“ライター”という職業には、まだ私の知らない魅力と可能性があることを感じた。

「ライターってただ文章を書く人ではないんだ。なら、もうちょっと続けてみようかな」

「書く」ことが好きに変わった3つの考え方

文章を書くことに対して苦手意識が減り、好きになれた一番の要因は、「書く」ことに対してのスタンスを変えたことだろう。

これは、私なりの「書く」ことが好きに変わった3つの考え方である。

①自分のために書く
②自分が読みたくないと思う文章は書かない
③どのような文体にも感情を込める

ライティングで重要視される「読み手のことを考えて書く」には相反する考え方だが、私は一度この3つに振り切って書くようにすると、自然と書くことが楽しくなってきた。

書くことの意味が感じられなかったSEO記事に対しても、読み手を「困ってその情報を知りたい私」に設定することで、“どの上位記事よりも、わかりやすくて役にたつ文章を書いてやろう”という気持ちになることができた。

書き手の想いが乗っている文章は、必ず読者に与えるものがある。

エッセイに限らず、世の中にある全ての文章に、私はそう感じている。

1年続けた“ライター”というお仕事が

ようやく好きになれた


「書く」という仕事は、好きだったわけでも、得意だったわけでも、憧れの職業だったわけでもない。

しかし、今は「書く」ことが楽しい。

そして、「ライター」という肩書きが、自分の1つの代名詞になっていることが嬉しい。

まだ書く仕事を始めて1年ほどで、このように語るのは自分でも恥ずかしいとは思うが、1年間真面目に向き合ったおかげで、ようやく“ライター”というお仕事が好きになれた。

今、目の前にある仕事に向き合う


今回は、“ライター”という職業に対しての私の考え方を話したが、これはどのような仕事にも通じる考え方ではないのかなと思う。

①自分のために働く
②自分が買いたくないと思う商品・サービスは売らない
③どのような仕事にも感情を込める

そして、今の仕事が「得意でも好きでもない」ことだったとしても、一度得意になるなる努力や好きになる努力をすることは、無駄ではないということだ。

1つおすすめの方法としては、同じ分野で活躍している“憧れの人”を見つけることだろう。

就活生へ


好きなことを仕事にしたい!と考えている就活生さん、

頑張って探して、たとえ見つからなかったとしても、絶望しないで欲しいです。

どんな仕事でも自分次第で楽しくすることができるし、好きになることもできると思います!

社会人のみなさんへ


「今の仕事向いていないかもな~」
「仕事楽しくないな~」と思っている人もいると思います。

続けるのが辛くて、価値も感じられない仕事は、やめても構わないと思います。

しかし私は、どのようなこともまずは続けてみないと、良い面も悪い面も見れないし、好きにもなれないと思います。

私はまだライターというお仕事を始めて1年しかたってないけど、得意になる努力も、好きになる努力もそれなりに、してきました。

世の中には、好きなことがはっきりしていて、それを仕事にして食べていける人もいます。天職を見つけられている人はすっごく羨ましいです。

ライターが私の天職だとかとは、1ミリも思いませんが、私は今やっているお仕事が好きです。

「好きなこと」がある人は、それを仕事にできるように頑張ったらいいと思います。

しかし、「好きなこと」を見つけることができなかったら、好きになる努力も必要なのかと思います。

とは言ってもはじめから「好きを仕事にしたい」


ツラツラと話しましたが、最後にイベントの紹介です。

ここまで「好きなことを仕事にするよりも、今の仕事をまずは好きになる努力が大切だ!」と語ってきましたが、

最初から、好きなことを見つけて、イキイキを仕事をできた方が、100倍楽です(笑)

「自分は何が好きで、理想とする人生はどのようなものか?」を考えられるオンラインイベントがありました。

◆詳細◆
・2月26日(土)13時~18時
・オンライン(zoom)
・参加費:アンケート回答で無料

ぜひ、自分で考えることが難しかったら、このようなイベントに参加してみるのもアリなのではないかと思います。

今週も最後までお読み頂き、ありがとうございました。

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