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夏の短歌2024⑧【短歌】-早朝-

朝起きて 捕まえに来る 敷布団
べチンと叩いて 跳ね除けてやる


遠くの音 ピーンと聞こえて 立てる耳
もっと遠くに 逃げてったみたい


掠れてく 深い夜の 残響が
バイクのエンジンで 飲み込まれる


半分で 見えるシンクの 排水溝
纏わりつく香 いっぱいの朝


手を伸ばし 届いた水が 優しくない
悪夢を全て 吸い取ったのかもね


海の中 ここはきっと 海の中
寝苦しい夜が 引いて寄せる


頭蓋骨 鋭い夏が 突き刺さる
今日もまた命 芽吹くギチギチ


おはよう。 朝4時のピコン すぐ起きた
今から行っていい? 知らない街

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