キスマークよりも【詩】
ツるんと剥き出しになった白い肩に九つの粒が、
と気づいたら、
あなたに触れてみたいと思ってた。
未だ今日が終わらないでって、
二十二時過ぎの沖縄料亭。
海ぶどうを見ていた。
この小魚はずっと私と目が合っているけど、
眠たそうな君は目を閉じて海の中。
溺れてしまいそうで、
袖を掴んで起こしていた。
まだそんな暑くなかったな。
終電飛び乗った日でも、
林道通り抜けた時も、
UFOキャッチャー小熊を獲っても、
自転車かっ飛ばして、
なんでか小指から血が噴き出していても、
触れてみたいとは思わない。
あっちぃなって夜の商店街。
シャッターの音がバイクで生まれて、
なんだか溶けて滑らかになりそうな夜に、
はだけたシャツの下の肌、
肩が見えてしまった。
だから速攻で、
先のバイクを追い越して、
私の方が大きい音を鳴らした。
これでもう消えない?
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