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哲学の講義を取ったらゾーンに入った話。

こんにちは。さきです。

最初の投稿からかなり期間が空いてしまい、
気が付けば大学4年生も前期が終了しました。

人生の夏休みにおける、最後の夏休みを謳歌中です。

時が経つのって本当早いですよね。

・・・などと言いがちですが、
そもそも、その「時」の感覚って何なんでしょうか。

早くも遅くもない、「時が経つ」ってあるんだろうか。
1日、1ヶ月、1年の早さなんて自分の感覚でしかないわけで。

まぁ、こんなことを考え始めると夜も眠れなくなってしまうので
ほどほどにしておきます。

ということで今回は、
そんな"考え始めると眠れなくなってしまう"テーマばかりの

「哲学」の講義を取っていた大学2年生のときのお話。

22年間の中でまだ一度しか味わったことのない、
ゾーンに入ったときのことです。



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きっかけとなった「哲学演習」。


高校生の頃から哲学に興味があり、その影響もあって文学部に入った私は
大学2年生の前期ではじめて哲学演習を履修しました。

内容は、デカルト的省察を読み解くというもの。

演習というだけあって、「読めば分かる」というものではなく
哲学の基礎知識も最低限しか身につけていなかった私は
毎回、教授の解説に必死に食らいついていました。

1コマ90分の講義でしたが、
1回で読み進める量は数百ページある課題図書の中の1〜2ページほど。

それくらい濃く、簡単には理解し得ない内容を
幸いとても分かりやすく解説してくれたので、講義ではある程度理解することができました。

しかし、問題はここから。

キラキラに輝く夏休みを目前に、
期末レポートの提出という大きな壁が立ちはだかっていたのです・・・。


「自分なりに」に苦しむ。


期末レポートのテーマは、
「課題図書の指定された範囲を自分なりに読み解き、2000字程度にまとめよ。」というもの。

この、"指定された範囲"とは
講義で取り扱った範囲を含む数十ページのこと。

範囲自体はほんの数十分もあれば読み終えてしまうのですが、
問題は、「自分なりに読み解く」という部分。

これまで教授の解説を鵜呑みに理解していた私は、
「ジブンナリニ………?ドウイウコト…?」状態でした。

正直、あまり厳しく採点するような教授ではないと知っていたので
講義で解説してもらった通りに言葉を羅列すればなんとかなるとは分かっていたのですが、

「それは何か嫌だ!」と思ってしまったのが闘いの始まりでした。
(変なプライドを持っています)

まずは何度も指定された範囲を読みました。
が、そんな簡単に理解できるはずもなく・・・

文節ごとに区切って理解しようとしてみたり、
(そもそも言ってることの意味が分からないんです…)
他の方が書かれている解説を読んでみたり、

やれることはやったつもりですがあまりピンときませんでした。

哲学以外の期末課題もそこそこ残っている中、
自分の中で消化できずに過ぎていく時間と精神。

そして迫りくる提出期限。

「そろそろレポートを書き始めなければ…」と焦り始め、
同じく期末課題に追われる友人と大学近くのマクドナルドに集合しました。

ポップな音楽にポテトの良い匂いが充満する店内で、
対照的ともいえる哲学本を取り出し、徐に読み始めます。


すると、途端に・・・

読める!!!!!!!!!!!ことに気が付きました。


微かに思い出す、不思議な感覚。


「いきなりなんだよ」と思われたかもしれないのですが、
自分でもあの時の感覚はよく分からないのです。

気が付いたら、書かれていることがスッと頭に入ってくる。
「こういうことを言っているのか」と腑に落ちる。

ついさっきまで期末課題をよそに一緒にお喋りしていた友人たちなど
意識の範疇になく(なんかごめん)、

内容が理解できることに対して、脳も興奮状態に陥っていたのか
ペンが止まりませんでした。

いわゆる、ゾーンに入った状態だったのだと思います。

ゾーンとは「超集中状態」とも言い換えられるように、
究極に集中したときの状態と言われています。

まさにそれだと言わんばかりの感覚や知覚が断片的に記憶に残っていて、
今でもたまに思い出し、不思議な気持ちになります。

ちなみにレポートはゾーンに入ったまま書き終え、高評価をもらいました。(やったー!)

私にとって、ゾーンに入った経験はこの1回のみ。

これから先も同じような状況に陥る可能性はありますが、
こんなに追い詰められて読んで考えてを繰り返すことは中々ないような…。

これだけでも、「大学入って良かった〜」と正直思っています(笑)
めっちゃ安直ですね。


ゾーンに入る経験って割と多くの方が経験されているのでは?と勝手に思っているので、ぜひ色んな方の話を聞いてみたいところです。


今回はここまで。
次回も近いうちに投稿しようと思います!(宣言)


最後まで見ていただきありがとうございました。

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