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🏥 母とカテーテル手術その一〜知らぬ間に入院してた。

これは、2000年台中盤まで遡る話だ。

正直、長いし記憶はうろ覚えだしで、資料(当然実家の腐海の中)を探し出して書くかと思っていたが、どうもそんなことをしていたら、明日から本気出す詐欺みたいになりそうなので、うろ覚えのまま、とりあえず始める。

面白めの話でないのは申し訳ない。

そもそもうちのは還暦を過ぎた辺りから「不整脈」と診断されていた。

一瞬どきりとするが、まあ生活に気をつけましょうということで良くあるやつだ。

うちの母は、田舎のおばちゃんあるあるで、情熱を持って口コミと学閥(の立派そうなところ)を探し、あるかかりつけ医のところへ行った。まあそれはいい。

問題は年齢が上がるにつれ、症状に「心房細動」が出てきたことだ。

細かい説明は省くが、これはちょっと気になるヤバめな不整脈と思ってもらえればいい。


そして今度は、母が70歳前後で、一度大きな病院に入院して「心臓カテーテル手術」を受けることになった。

そのとき、私は仕事では昇進しプライベートでは結婚したばかりで、人生を謳歌していた。

そんなある日、たまに帰省しようと実家に電話したら、父が出た。

「お母さん、入院してて明日退院なんだけど。」

は??????

率直に言って意味が分からんだろ?
私も分からん。

分からなさ過ぎて問いただす形で父に聞いたが、やり取りは不明瞭すぎていまいち再現できないので要約する。

(1) が不整脈で通院していたかかりつけ医の医師から、当時話題になっていた「神の手」と言われる心臓カテーテル手術の権威の医師が経営している病院でのカテーテル手術を勧められる。

(2)数日前に入院して手術した。

(3)明日退院。

私は既に独立して家から出ていたので、確かに家には全くよりついていなかったし、不整脈でのかかりつけ医の通院以外、初めて聞く話だったので絶句した。

どうせ翌日車で帰省するつもりだったし、当時の私の赴任地が実家から概算で500キロ程度離れていたとしたら、入院している該当の病院はそのちょうど途上の半ばよりは実家よりに位置していたので、帰省の途中で退院する母を拾って帰ることにした。

この時の手術は成功した。

この病院を、仮に旧心臓病院(仮名)と呼ぶとするなら、事態が急変するのはこの病院がその後移転して、新心臓病院(仮)に場所を移してからの話である。

とりあえず、初めて行く病院で、病院の玄関先に車を横付けしながら、当時の私は、そこから始まる混乱の予兆などは全く気付いていなかったのであった。

(続く)

※カテーテル手術が分からない人のためにGoogle検索で最初に出てきたページ貼っとくね!
https://www.jll.co.jp/patient/catheter_ablation3.html


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