見出し画像

👁眼科に連れて行けコール 2/6火

だいぶ前の日記であるが、冬の、2/5(月)の昼間、モンスターエンカウント(うちの母からの着信)が響き渡った。
「あんた、目薬がなくなったとよー!
眼科に連れていかんね!!」
うちの実家住まいの母89歳は、だいぶ認知症が進んでいるので、目薬がなくなりそうなことを事前に察知して、計画的に何日後に病院に行きたいというような計画はもう立てられないのである。
が、当然、その日に言われてもこちらも仕事があるのである。

「いやいや、今日は無理。
明日の朝イチで連れて行くから。」
2/6(火)の午前中であれば動けるので、そう言っておく。


翌朝(2/6)迎えに行く。
準備はしてある。
…本人の姿がないようだ。
ガスを消す、戸締りをする、ぐるぐる数周回っているようだ。
気のすむようにさせておく(30分ほど待つ)。

出発しようとする。
目の前で鍵をかけた母が、バッグに鍵を仕舞い、振り向いて言った。
「私は鍵をかけたかね?」
うむ、かけていた。

この時点でまだレンタル手すりだったようだ。
歩き出して、手すりをつかんで慎重に歩いていた。

眼科についたとき。
コートが捲れ上がっていた。

この後、診察(瞳孔を散瞳するので一人だと危ない)があったのだが、眼科の医師が質問なさった。
「特に変わったことはありませんでしたか?」
母が答えた。
「はい、特に。」

こら!!
口を出す。
いやいやいや、去年の11月腰椎骨折で救急搬送して二ヶ月半入院してました!
医師は慌ててカルテに書き込んでいた。
入院の事実を忘れるのも早いって!

水槽

眼科に熱帯魚水槽があるのだが、可愛いのはわかる。
診察の終わった母は、だいぶ子供帰りしているのか、席を立ってわざわざ近づいて眺めて
「まあ〜綺麗で可愛いねえ〜。」
と言っていた。
うむ好きなだけ眺めるといいぞ。

目薬
とりあえず帰宅

眼科でのやり取りで実感したのは、認知症の母にとって、入院の事実は、すでに遠い出来事なんだろうなということ。
それはそれで別に良いが、歩くのは慎重にしてもらいたいものである。


投げ銭歓迎。頂けたら、心と胃袋の肥やしにします。 具体的には酒肴、本と音楽🎷。 でもおそらく、まずは、心意気をほかの書き手さんにも分けるでしょう。 しかし、投げ銭もいいけれど、読んで気が向いたらスキを押しておいてほしい。