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父から母への差し入れ要求電話☎️ 8/19(1/2回)

8/19、この日、昼過ぎて母親から電話があった。

「お父さんが、何か差し入れてくれ、あの洗い物を取りに来てくれって言うとよ〜!」

というような電話があったらしい。

率直に言って8/17に行ったばかりである。

差し入れの必要も、洗い物もあるはずがないと思ったが、まあタオルの洗い替えはあっても困らないし、ちょっと思いついたこともあったので、午後2時を過ぎてから整形外科へ母を乗せて行く

駐車場からだと数十メートルの距離だが、その距離でも父と会えないのもあってか

「私はきついけん、行かん。あんた行ってきて。」

と言うので、必要に応じて、迎えの車などが一時停車する玄関脇のスペースに車を横付けする。

ここからだったら受付もすぐなので、母にタオルを入れた紙袋を持たせ

「受付で名前言って、差し入れですって言ったら、担当の看護師さんが取りに来てくれるけん。

人伝(私経由)の伝言じゃなくて、直接看護師さんにお父さんの様子聞いたらいいやん?」

と言うと母はパッと表情を明るくして

「そうやね、あんた、頭いいね!」

と言って、病院の玄関を入っていった。

病院前のそのスペースは駐車場ではないので、送迎の乗降程度なら大丈夫だが、運転手の私が降りるわけにもいかない。

心配しつつ待っていたら、5分も経たずに母が出てきた。

車に乗り込んできた母に、

「看護師さんにお父さんの様子聞けた?」

と聞くと

「あらっ!忘れとった!
お願いしますって三回も頭だけ下げて帰ってきたよ!」

と言った。

……。

認知症は手強い。


この日は、父の固定資産税の滞納を発見したり、父の通帳がマイナスで慌てて記帳に行ったりした経緯から、父の部屋を掃除して他にヤバいものがないか確認しようと思っていた。

当然一日で終わるとは思っていなかったし、ちょっとしか出来なかったのに、帰宅してから手を付けた父の部屋は、本当に厄介だった。

つまり次回。


投げ銭歓迎。頂けたら、心と胃袋の肥やしにします。 具体的には酒肴、本と音楽🎷。 でもおそらく、まずは、心意気をほかの書き手さんにも分けるでしょう。 しかし、投げ銭もいいけれど、読んで気が向いたらスキを押しておいてほしい。