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🌸 母と留守電と老人会の書類3/26📄

さて、段々現在に追いついて来たが、まあまだ終わってはいない(父が退院してないしな)。

私にも息抜きが必要である。

おりしも桜の季節、ちょいと昼の陽気のいい辺りで近所の公園の桜でも見ようと出かけた私だが、やはりそれでは終わらなかった。

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ちなみに桜はこんな感じ。

昼過ぎ、公園のベンチに腰掛けて、携帯を確認した私はのけぞった。

着信7件!
留守電7件!

なんだ!?
確認するとそのうち6件が母で、一件が知らない番号からだった。

11時4分から25分までの間に母から6件。

まさか父の容態が急変でもしたのか!?脊椎圧迫骨折で?そんな馬鹿な!と思いながら、留守電を再生する。

1件目。

あなた、一体どこにいるの〜!?鈴木さんが老人会の書類を持って来てお父さんに渡してくれって大変なんよ」ブツッ

……。

分かった。いや分からないが、だいたい察した。

落ち着きを取り戻した私は2件目以降を再生した。

2件目は、実家に訪ねて来たらしき副会長の鈴木さんと母の会話が途中から途中までガッツリ入っていた。書き起こすとこう。完全にこちらに意識はない。
『…さん向こうで会えるんですか、電話はできないんですか?』『看護婦さんが出てきて受け取るらしくて、できないんですよ。書類を持っていったのを直接渡せなくて、看護婦さんに渡して、看護婦さんからもらうみたいな感じだから会えないんですよ。コロナが感染るんじゃないですか?こんな時に入院してもらったら困りますねえ。』『私も大変だとは思っています、じゃあ渡しとって下さい、どうもありがとうございました。これを渡しとって下さいね。』

3件目。母。『お母さんですけど。何かお父さんのところに持っていかなならん書類があるけん、ちょっとここに寄ってきてくれる、わかった?お願いします。』
4件目。母。無言。
5件目。『シニアクラブ連合会のことで、鈴木さんが来たとよ。お父さんが何かするって言いよるけどどうなったんかね?電話すること。』
6件目。母。『何か鈴木さんからお父さんのシニアクラブのことであなたに見てもらわないとあなた一体どこなのお願いします。』

いい加減終わらんかなと思ったら、鈴木さんのメッセージにたどり着いた。

7件目。鈴木さん。

『12時8分 ○○△丁目のシニア会の鈴木と申します。今日、役員会があった分を奥様にお届けしておりますので、会長に会われたら渡すようにお願いします。』

完璧に理解した。

とりあえず私は母に電話した。

「あんたどこにおるん、あんたのうちまで行ったとよ、おらんかったやろ!?」

来たのかよ。不在で良かった。

母は、鈴木さんから役員会の議事録を預かったらしい。

とりあえず、鈴木さんに電話すると、留守電の通りの用件だったが、鈴木さんはもう一つ微妙なことを言っていた。

助成金申請の締め切りが本来3月末で、遅れても4/5ごろまでには出さなければならないというので、私に父に促すなり、確認するなりして欲しいというのだ。

いや、言ったよな!?うちの父は入院中だし、書類も溜め込んでてあてにならんって!?

「いや、父は子供から言われても素直に聞けないようで『大丈夫だ』の一点張りなのでぜひ副会長の鈴木さんからお願いします。」

お互いに押し付けあってように見えるが、まじめな話、私の区でもなければ、私は老人会対象者でもない。

議事録はこれ。

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これは持って行きました。以上。



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