日記_低気圧不調_カフェイン中毒

今日は一日何もできなかった。低気圧の関係か、頭が重く靄がかかっているような感覚。天候不良だと時々こうした日がある。平日じゃなくて良かった。

こういう日は一日一杯にとどめているコーヒーの摂取が無意識に増えてしまいがちなので、行きの電車に乗る前はココアを買った。どうせどこかでコーヒーを買ってしまう。そんな気がしたから。

何がしたいのか分からず、電車に乗った。頭が重かったから無理もない。とはいえ、家に居てもずっと横になってしまう気がしたのでそれは避けたかった。

景色が移り変わっていくが、何一つ目には入らない。電車の走行時の音と時折ホームから聞こえる発車ベルで景色の移り変わりを感じる。視界の先は目を瞑っているから真っ暗だ。日常の音が煩わしくてイヤホンをした。ノイズのような音楽を音量50で鼓膜に流し込む。

ふと気を抜いたら音楽を聴きながら寝ていたらしく、渋谷だと思って下車したが、新宿だった。気づいたころにはまだ引き返せそうだったが引き返す気が起きなかった。

新宿の雑踏を歩く。イヤホンをして視界をほんの少し先に置いて、通りすぎていく人並みを風景と同化させる。体調の良くない時に新宿へ来てしまったことを後悔する。

結局やりたいこともなかったので、電車に乗り来た道を引き返すことにした。新宿への滞在時間は10分もなかった。何をしているのだろうと思ったが、何をする気もなかったから致し方がない。

このまま帰るのも何か違う気がしたので、さいたま新都心で映画を見ようと思った。ちょいどいい時間帯の映画がシン・仮面ライダーしかなく「そうでもない」と思って映画鑑賞の予定を取り止めた。大宮で下車した。

大宮でもやることはなかった。目的なく歩いた。氷川参道の行きつけのコーヒー屋でテイクアウトしようと思ったが、お客さんが多くて少し気が引けて店の前で数分間たじろいだ。

結局、カフェインの誘惑には負けられずブレンドを買った。

コーヒーの香りで落ち着きを取り戻す。頭の靄を少し忘れられる。マスクを外して深呼吸しながら、コーヒーを飲み歩きする。

参道まで歩いてきたので、神社まで行って参拝するのもアリだと思ったがもう18時を過ぎていてやめた。駅へ引き返すことにした。スーパーカーのコンセプトアルバムを大音量で聴きながら駅を目指す。

本屋へ行って気を紛らわしたくなり、やっぱり高島屋のジュンク堂へ向かう。本屋の漫画コーナーへ着くと、買ったことない漫画を開拓したくなり、マイナー雑誌の棚を隅々まで目を通していた。

今の自分の救いとなるような漫画を探したが、なかなか見つからず二時間以上滞在していた。

結局、四冊ほど定番と新規開拓した漫画を買い帰路に向かった。時刻は20時半近くなっていた。帰宅時刻は映画を一本分見に行って帰って来たぐらいの時間になっていた。

こんな適当で思いつきで気まぐれな大したことができない日がたまにはあってもいい。