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心が弱っている

 あぁ、また、自分の心が弱っている。弱っている、と、よくわかる。

 何度、何度、繰り返しているのだろう。もう、数えるのも嫌になるくらい、数えることもできないくらい、またここに戻ってくる。

 懐かしさもない。

 それでも、ここに、戻ってきている。

 何がきっかけだ、とか、何が原因だ、とか、そんなことも、もうわからない。

 それでも、自分の心が弱っているとよくわかる。

 人とうまく話せなくなる。

 言葉が出なくなる。

 声も出ない。

 かかわりが、持てない。

 話したい気持ちもなくなるし、話しかけられても言葉が意味に変換されにくく、何を問われているのかわからなくもなってしまうし、時間もかかる。そうして、そこからさらに言葉に変換し、声に出して伝える、ということが、もう難しい。

 だから、たいてい、笑ってごまかす。

 そんなことの繰り返し。

 あぁ、いつまで、こんなことをしなければいけないのだろう。

 私はただ、にこやかに微笑みかけるだけの人形のように、ここにいるだけだ。そのまま、何も語りかけずに放置してくれればいいのに。なんて、そんなこと……。

 今日も、話しかけられてしまう、のだろうか。

 私は、どう、応えられるだろうか。

 こわい、こわい。

 たまらなく、不安になる。

 心がどんなに弱っていようとも、そんなもの、誰にも、見えないのだから。

 そんなことを公言したいとも思わない。

 だから、誰も、知らない。

 それでも、私は、わかる。

 心が弱っている、って、わかる。

 なんで、こんなにも、難しいのだろう。

 話す、って、人とかかわる、って。

 私には、とても、難しい。

 

いつも、ありがとうございます。 何か少しでも、感じるものがありましたら幸いです。