見出し画像

こころ ひとつ

 こんなにも、心持ちひとつ、心構えひとつ、心の状態ひとつ、心ひとつ、で、感じられるもの、受け止められるもの、何もかもが違う、ということに驚く。

 そんなこと、これまでも知っていたし、何度も、何度も、体験しているはずなのに、まるで初めてのことのように感じられてしまうことに呆れつつも、衝撃もある。

 みじめだな、って感じていた、そんなことでも、笑い飛ばせてしまう。

 落ちている状態が、私にとっての普通であるならば、そんなに気にすることもないのかもしれない。

 生きている以上、わたし、だけではないのだから、それはもう、仕方ないことなのかもしれない。

 私が理想とするものと、他者が理想とするものが合致することもあれど、完全に同じであることなんて、ないのだから。

 私が、そんなこと、気にする必要もない。

 私はひとり、それに変わりはないけれど。

 気負う必要もない、気遣う必要もない。

 お互いが、お互いに、必要なことをすれば、それでいい。

 否定する必要はない、否定される筋合いはない。

 必要なら、話せばいい。
 だからといって、意見を押し通すこともない。

 何より優先するべきことは、決まっているのだから。

 利用者さんが安心して、楽しい時間を過ごせる。それ以上に必要なことはない。

 アプローチの違いはあれど、そこに関して、ぶれることはない、惑うこともない、共有できないなんてことはない、共通していないなんて、そんなことはない。

 そうでなければ、何のために、私たちはここにいるのだろう、か。

 私なんて、いても、いなくても、変わらない。
 それも、今も、思う、けれど。

 いても、いなくても、変わらない、から、何もしなくていい、なんて、こともない。

 それでも、何か、何か、少し、ほんの少し、でも。

 それもまた、こころひとつ、なのだろう、けれど。

 まだまだ、未熟だなぁ、と思う。
 よわい、よわい、こころ、ひとつ。

 それでも、まだ、生きている。

 私は、生きて、息をして、いる。

 心、ひとつ、自然に、いる。

いつも、ありがとうございます。 何か少しでも、感じるものがありましたら幸いです。