見出し画像

終わりはどこに

 それは、どこまで続いているのだろう。いや、続いていくのだろう。

 果てなく先にも思えるし、もしかしたら思っているよりも近いのかもしれない。けれど、それが見えない以上、確信を持てない。持てないゆえに、どこまで、いつまで、というものが否応なく重くのしかかる。

 本当に、疲れる。

 ある程度でも、ほんの少しでも、その道筋や終わりが見えるのであれば、それを目指してがんばれると思う。あと少しだ、進んでいるな、という気持ちが持てると思う。

 それが見えなければ?

 かすかでも、そんな気持ちなんて持てやしない。

 終わりが見えない、それがどれだけ、人を不安にさせるか。

 それを少しでもいい、考えてくれたなら、私も多少は救われるかもしれない。たとえ終わりが見えなくても、支えがあれば、がんばれるかもしれない。

 自然と、ため息が漏れる。

 そんなことを期待するだけ無駄だ。これまで、何にも変わりはしなかった。いまさら、そんなこと、ありはしない。期待するほうが、疲れてしまう。

 あぁ、あと、どれだけ続いていくのだろう。どこまで、いつまで……。

 先の見えない闇の中、私は、どこに向かって歩いているのか。

 道標は誰も、灯してくれなかった。

いつも、ありがとうございます。 何か少しでも、感じるものがありましたら幸いです。